...ついぞそれらしい事を口に出して...
芥川龍之介 「邪宗門」
...ついぞその姿を見かけることがなく...
伊藤永之介 「押しかけ女房」
...あの華陽洞の隠士のついぞ知らなかつたらしい一味の清愁と近代の憂鬱とを感じて...
薄田泣菫 「独楽園」
...おだやかな開墾地の鳥さえわたしの伐採地にはついぞおとずれなかった...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...ついぞ入ってみたことのない...
高見順 「如何なる星の下に」
...ついぞ見たことはございません」「そうか...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...ついぞ聞きそれ申したがそれは頼もしいこと」「君子は釣(ちょう)して網(もう)せずでございますな...
中里介山 「大菩薩峠」
...ついぞ手出しをしようとした奴が無い...
中里介山 「大菩薩峠」
...これまで参りました」ついぞこの辺の里の女童(おんなわらべ)の夜明け道と心得ていたが...
中里介山 「大菩薩峠」
...それから以後ついぞ怒(おこ)つた試(ため)しがない...
夏目漱石 「それから」
...ついぞ其所(そこ)には気が付(つ)かなかつた...
夏目漱石 「それから」
...ついぞそんな名前は聞いたこともないし...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...ついぞこれまで夢の中でしか見たことがなかつたから...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「旗手クリストフ・リルケ抄」
...これまではついぞ御消息も差し上げませんでした...
堀辰雄 「ほととぎす」
...ついぞ見たことがない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ついぞ一回も烏が啼(な)くなと思って聴いたことがない...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...これまでついぞ見掛けたことのない男であつた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...ついぞまだ」「これは驚いた...
吉川英治 「新・水滸伝」
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