...逃亡兵がぞろぞろ出ているじゃないか...
梅崎春生 「日の果て」
...ぞろぞろと出て行くものすらある...
大杉栄 「日本脱出記」
...みなぞろぞろと昼飯を食いに出かけ始める...
大杉栄 「日本脱出記」
...ぞろぞろ目前にあらわれて...
太宰治 「新樹の言葉」
...僕はよくここにかうして坐りこみながら眼のまへをぞろぞろと歩いて通る人の流れを眺めてゐるのだが...
太宰治 「ダス・ゲマイネ」
...恰度墓参に入っていた人々が一団になってぞろぞろ出て来るのに出っくわした...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「碧眼」
...田の間の細い路(みち)をぞろぞろと通る...
田山花袋 「田舎教師」
...ぞろぞろ帰る人も見受けられたにかかわらず...
徳田秋声 「挿話」
...くづれる肉體蝙蝠のむらがつてゐる野原の中でわたしはくづれてゆく肉體の柱(はしら)をながめたそれは宵闇にさびしくふるへて影にそよぐ死(しに)びと草(ぐさ)のやうになまぐさくぞろぞろと蛆蟲の這ふ腐肉のやうに醜くかつた...
萩原朔太郎 「青猫」
...』『失敬! 失敬!』車室の向うから大勢ぞろぞろとやつてきた...
萩原朔太郎 「大船驛で」
...或る者は茶碗や湯呑やその他の日用品を入れた目笊をかかえてぞろぞろ歩いて行くのである...
北條民雄 「癩院記録」
...夕刻からぞろぞろとつながって兵助の屋敷へ来ると...
吉川英治 「銀河まつり」
...ぞろぞろとうごめいていた...
吉川英治 「銀河まつり」
...一般人もぞろぞろなだれ降りて行く...
吉川英治 「私本太平記」
...ぞろぞろと護って歩いていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...ぞろぞろお哀悼(くやみ)にやって来る...
吉川英治 「新・水滸伝」
...雪解けの道を拾いながらぞろぞろ延命寺山を降りて行った...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...ぞろぞろと鍛冶小屋から霜の夜更けへ散って行った...
吉川英治 「宮本武蔵」
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