...やがて春風がそよそよ吹きそめると...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「幸福のうわおいぐつ」
...川風そよそよと衣袂(いべい)を吹き...
石井研堂 「大利根の大物釣」
...海からそよそよと吹く風に...
泉鏡花 「悪獣篇」
...そよそよと風が渡る...
泉鏡花 「婦系図」
...そよそよ風の手枕(たまくら)に...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...あたりの木立を透してそよそよと吹入る秋風の動きにつれて...
薄田泣菫 「独楽園」
...あたりの木立を透してそよそよと吹き入る秋風の動きにつれて...
薄田泣菫 「木犀の香」
...戸棚や……そよそよと芝生を撫(な)でて来る柔らかな風がそのカーテンの裾(すそ)をなぶって...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...わたしはおかしなことをいうとおもってでももうお遊さんは八十ぢかいとしよりではないでしょうかとたずねたのであるがただそよそよと風が草の葉をわたるばかりで汀(みぎわ)にいちめんに生(は)えていたあしも見えずそのおとこの影もいつのまにか月のひかりに溶け入るようにきえてしまった...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...かすかな微風がそよそよと吹いてるきりでしたが...
豊島与志雄 「女と帽子」
......
野口雨情 「未刊童謡」
...海の遠く島影遠く見渡せば波もしづかに青々と東亜の空も雲はれて風もそよそよ吹いて来る日の丸高くひるがへし海の遠くを船がゆく進みて共に勇ましくわれも海の子いざゆかむフウリンチリリン チリリンチン チリリン...
野口雨情 「未刊童謡」
...かすかな春の息吹きを含んでそよそよと吹きこんで来る...
久生十蘭 「キャラコさん」
...露台からそよそよと風が吹きこむばかりでなにひとつそれらしいけはいは感じられなかった...
久生十蘭 「黄泉から」
...もうそよそよと秋風も立ち...
牧野信一 「茜蜻蛉」
...赤い嵐がそよそよと恋に焦(こが)れて吹くやうな扇の形(かた)の火の明り...
與謝野寛 「“MONICO”」
...苗の青い風がそよそよ吹くようになりました」「わしの力...
吉川英治 「鬼」
...そよそよと吹く風が...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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