...その時その時に従って...
上村松園 「無表情の表情」
...私共はあまり考へないでその時その時の感動を句として表現したいと思ひます...
種田山頭火 「行乞記」
...だから常識水準とはその時その時に与えられた社会人の見識の平均値のことではなくて...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...その時その時に忘れられて与えられないことがあるのであり...
中里介山 「大菩薩峠」
...その時その時によって...
中里介山 「大菩薩峠」
...その時その時に充ち足りたものにして行こうという遣り方...
中島敦 「狼疾記」
...その時その時の意識が我々の全自己たるを主張し要求する...
西田幾多郎 「絶対矛盾的自己同一」
...町家の娘になり――妻木右太之進のその時その時の好みによって...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...土蔵の中には十二三用意がございます」「目印はありませんか」「その時その時貼紙をしますから...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その人間の正体はその時その時の横のひろがりに示されますが...
三好十郎 「恐怖の季節」
...いつまでもその時その時の力に依って動かされて行くもんで...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
...それらの劇団のその時その時の「やり方」や演目を決定して行った...
三好十郎 「俳優への手紙」
...どちらもその時その時に感情が変わっていって...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...おりおりはどんな老人になったかとその時その時を見比べに来てください...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...その時その時の政界の事情に何等の興味を持たないでいるという事は...
夢野久作 「暗黒公使」
...鮮かに(も)ぎ取られて行ったか……というその時その時の気持ちを正直に告白しているつもりなので...
夢野久作 「暗黒公使」
...その時その時の健康の状態によって利かない事があるから困る...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...ただその時その時の風まかせで生きて行く人間でなければ...
夢野久作 「路傍の木乃伊」
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