...悠悠としかも厳粛にそそり立つてゐたのに違ひない...
芥川龍之介 「わが散文詩」
...非常に暗くそそり立つこの山を...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...右側はそそり立つ急坂となり...
梅崎春生 「幻化」
...河のこちら岸には一面の灌木に繞(かこ)まれた大丘陵がそそり立つ...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...眉にはいくつもの月に向かって幻想的にそそり立つ山脈に舞う雪が――ああ...
R.W. チェンバース R.W. Chambers The Creative CAT 訳 「四風の街」
...そそり立つ巨大なる一本の木柱を見出した時に...
中里介山 「大菩薩峠」
...このそそり立つ四囲の山々...
中里介山 「大菩薩峠」
...天にそそり立つ大記念碑として...
野村胡堂 「楽聖物語」
...中天たかくそそり立つ怪天魔の像は...
野村胡堂 「幻術天魔太郎」
...忽ち渦の両側に絶壁がそそり立つた...
原民喜 「鎮魂歌」
...夜目にも黒くそそり立つ一本の銀杏と...
火野葦平 「花と龍」
...そして又もや味気(あじけ)ない日常生活が彼の面前にそそり立つのである...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...猛禽の爪のように四角(すみ)からそそり立つ黒い尖った避雷針のある...
アルジャナン・ブラックウッド 森郁夫訳 「秘密礼拜式」
...そそり立つ不気味な黒壁の中に馬が視界から消えた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「四日闇夜」
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三好達治 「朝菜集」
...彼の立青眼はそそり立つ峰か...
吉川英治 「剣難女難」
...そそり立つ穹窿の交差線は頭上の陰にほとんど隠れてしまっていた...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「時間からの影」
...海のそばといふ私の言葉には直ぐ浪うち際の岩の上にでもそそり立つてゐる所を想像してゐたのであつたが...
若山牧水 「岬の端」
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