...そこかしこに三味線の音がする...
種田山頭火 「行乞記」
...緑いろはそこかしこに見えますが...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ワーニャ伯父さん」
...そこかしこと散歩するような...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...そこかしこにはごみと汚れものとのかたまりが横たわっている始末だ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「変身」
...今日は吉日で婚礼そこかしこにあり...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...そこかしこを装飾している光景は...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...お湯屋……髪結床……水茶屋……そこかしこで...
正岡容 「小説 圓朝」
...そこかしこと歯磨の小島が浮きつ沈みつただよっている...
正岡容 「寄席」
...そこかしこはらひもせぬにや塵ひぢ山をなせり...
正岡子規 「曙覧の歌」
...そこかしこに愛人を持つ源氏であることを思うと...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...中島あたりではそこかしこに篝火(かがりび)が焚(た)かれてあった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...次の幕はルサイユの宮廷の大節会(だいぜちゑ)で仮装した幾多の諸侯と貴婦人が華麗な園内の其処彼処(そこかしこ)に舞踏の団を作つて遊び狂つて居る...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...宮廷のそこかしこに...
吉川英治 「三国志」
...大内のそこかしこに...
吉川英治 「私本太平記」
...寺内の庭上、そこかしこ、彼の矢に中(あた)って、斃(たお)るる敵が見えた...
吉川英治 「新書太閤記」
...鼓(つづみ)を合図に、両軍それぞれの大兵が、鶴翼(かくよく)、鳥雲(ちょううん)、水流(すいりゅう)、車輪(しゃりん)、陰陽(いんよう)三十六変の陣形さまざまに描いてみせ、最後にはわあああっ……と双方起って乱軍となり、そこかしこで、凄まじい一騎討の競武が展開された...
吉川英治 「新・水滸伝」
...火の早い芦原(あしわら)のそこかしこで...
吉川英治 「新・水滸伝」
...そこかしこ光っている黒い服...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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