...中にはいるとわたしが困りますから」葉子は取りつく島もないようにといや味な調子でずけずけとこういった...
有島武郎 「或る女」
...」「そうずけずけとのたまうな...
泉鏡花 「薄紅梅」
...僕はその男にずけずけといってやりました...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...辰さんはずけずけと口を利いた...
豊島与志雄 「女心の強ければ」
...どこにも見えやしないじゃないか――」十四娘がずけずけと不平を並べるのを...
中里介山 「大菩薩峠」
...父も母もおりますから」とそんなことをずけずけというのです...
久生十蘭 「ハムレット」
...お嬢さんはずけずけと爺やに不平を言いつづけてばかりいました...
堀辰雄 「朴の咲く頃」
...まともからずけずけと眺めてやりたい気もした...
矢田津世子 「父」
...おめえは三つ沢の湯小屋の番でもするがいいだ」娘たちはずけずけと云った...
山本周五郎 「似而非物語」
...口の悪いおつねという女中にずけずけとそう云われ...
山本周五郎 「落葉の隣り」
...ずけずけと遠慮なく云うのである...
山本周五郎 「思い違い物語」
...お石は平気でずけずけとまくしたてた...
山本周五郎 「おれの女房」
...ずけずけと不遠慮にふるまいだした...
山本周五郎 「おれの女房」
...ずけずけとやり返した...
山本周五郎 「花も刀も」
...そろそろ屋敷の中へ呼ばれそうだということです」「もうそんな必要はないんだ」休之助はずけずけと云った...
山本周五郎 「風流太平記」
...露骨なことをずけずけと云った...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...」ずけずけと久慈の云うのに千鶴子はもう心を動かされることもなく眼を細めたきり黙っていた...
横光利一 「旅愁」
...ずけずけとものをいうのも...
吉川英治 「宮本武蔵」
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