...煙は雪の振袖をふすべた...
泉鏡花 「海神別荘」
...このすべた奴(め)」一寸法師は芝居がかりで始めた...
江戸川乱歩 「踊る一寸法師」
...醜婦(すべた)で稼(かせ)ぎ人(にん)で...
薄田泣菫 「茶話」
...あの「すべたあま」...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...「すべため、お前なんかの相手になるもんか……」と、ひよいと私を振り返つて聲高な日本語で云ひながら、水島君は冷たい笑ひを浮べた...
南部修太郎 「ハルピンの一夜」
...すべた奴(め)、親分の智慧がどんなに働くか、今に見ろ――と言つた恰好です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...(又さがる)茂兵衛すべたじゃあない...
長谷川伸 「一本刀土俵入 二幕五場」
...弥八すべただ、大すべただ、父(てて)なしッ子を生みやがって...
長谷川伸 「一本刀土俵入 二幕五場」
...又、おそくなっても、今日は一日アゼ豆の植え込みで忙しいから迎えにゃ行かねえからな、あい、むすべた...
三好十郎 「鈴が通る」
...よくもあんなすべたあまと見替えやがった...
山本周五郎 「青べか物語」
...あのすべたあまが長坊のことをなにか云ったのかい...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...うちのすべたあまのちくしょう...
山本周五郎 「季節のない街」
...野郎ども石を担がせてくれるぞ」「このしりがるのすべたども」女たちなら赤鬼はそう云う...
山本周五郎 「さぶ」
...どこのすべたあまと寝て来たんだ...
山本周五郎 「へちまの木」
...もう帰りましたんで」「あんなすべたではない...
吉川英治 「治郎吉格子」
...そこのすべたを泣かした方が...
吉川英治 「新・水滸伝」
...すべた、私窩子(じごく)、消えて失せろ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...虚慢(きょまん)ないやしさを湛(たた)えているすべた女に...
吉川英治 「宮本武蔵」
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