...それはじれったいほどね...
有島武郎 「或る女」
...じれったいね……というのがある...
泉鏡花 「薄紅梅」
...」「どんな人だよ、じれったい...
泉鏡花 「縁結び」
...じれったい...
太宰治 「正義と微笑」
...空には太陽と月のじれったい戯れがあるどうして此のわなの中からはい上ろうどうして此の荒縄を断ち切ろうどうして此の肉と心とのさかいを解易(やさし)く区別出来よう...
土谷麓 「呪咀」
...お庄はじれったいような体を...
徳田秋声 「足迹」
...じれったい人ね...
豊島与志雄 「慾」
...じれったいから、一本足で飛んで来たら、もう足音も人声も静まり返って、森(しん)としている...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...その判断を確(しか)と他(ひと)に与えずに平気で切り抜けてしまうじれったい人物であった...
夏目漱石 「明暗」
...どうもいつまで行っても柿ばかり食ってて際限がないね」「私もじれったくてね」「君より聞いてる方がよっぽどじれったいぜ」「先生はどうも性急(せっかち)だから...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...むいてもむいても紙ばかりというじれったいキャンデーの蝋紙をムキになってむいていると...
久生十蘭 「だいこん」
...じれったいような緩慢な燃えかたをするものだということを...
久生十蘭 「母子像」
...じつにじれったい旅(たび)ではありませんか...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...何をしてやがるんだろう」とじれったい顔...
山中貞雄 「中村仲蔵」
...じれったいけれどもこっちも乗りかかった舟ですからそこは根気よくやりました...
山本周五郎 「思い違い物語」
...今夜なんかじれったいだけだよ...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...またつねにじれったい...
吉川英治 「私本太平記」
...じれったいのである...
吉川英治 「新書太閤記」
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