...○厳密な意味において俳優を批評し得る人は...
伊丹万作 「演技指導論草案」
...新らしい思想を體現し得るものを除いちやア...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...しかれどもかくのごとき小規模の現象の予報をなし得るためには...
寺田寅彦 「自然現象の予報」
...吾人は只この遅鈍の犠牲たる憫(あは)れむべき女子の既に病院に送られたる事を報道し得るのみ...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...之れに代りて内閣を組織し得るの準備ある政党は一も之れあることなし...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...幾年もの恐ろしい努力のあとについに休息し得ることは...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...如何なる感情の激動をもいい尽(つく)し得るものと安心していた...
永井荷風 「深川の唄」
...「之以外のどんな方法で勇敢さを証(あか)し得るか?」又...
中島敦 「光と風と夢」
...これこそ悪だと断定し得るのか...
北條民雄 「精神のへど」
...動植物がある程度まで改良し得ることは...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...それからひとはただ想像においてのみ抽象し得る...
三木清 「マルクス主義と唯物論」
...最も根本的に規定し得ると考へたのである...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...一市民が外國の法また風俗を自分の國のそれらと比較し得るところに存する...
三木清 「歴史哲學」
...だがこの同じ人物においてわたしが見出し得るほかの例は...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...鼻というものは絶対に動的表現の能力を持たぬものと断定し得る人もあまり沢山はありますまい...
夢野久作 「鼻の表現」
...「いま曹操の実力と拮抗(きっこう)し得る国はわが河北か貴国の呉しかありません...
吉川英治 「三国志」
...それらの貨物が永続的に騰貴し得る最高限度は...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...その深さと鋭さにおいて――簡素と充実とにおいて近代に比肩し得るものがない...
和辻哲郎 「生きること作ること」
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