...気味悪るそうにしりごみさえし始めるのです...
芥川龍之介 「魔術」
...われ逡巡(しりごみ)して...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...眩(まぶし)いように後退(しりごみ)して...
泉鏡花 「婦系図」
...少々しりごみをしていたところであった...
海野十三 「火星兵団」
...大抵の人はしりごみをするさうだが...
薄田泣菫 「春菜」
...しりごみしまして...
太宰治 「富嶽百景」
...私は兎みたいにしりごみなどはしませんよ...
ロオド・ダンセイニ 菊池寛訳 「兎と亀」
...彼はいかなることにも逡巡(しりごみ)しないという評判を取っており...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...逡巡(しりごみ)して復(ま)た居据(ゐすわ)りになつた...
長塚節 「土」
...その朝は何かをはらんでいるような組全体の空気を感じて漠然としりごみした...
「海流」
...一歩しりごみして...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
...しりごみもされるのであるが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...幾度か窓の下へ近よってゆくことを逡巡(しりごみ)させましたが...
山下利三郎 「流転」
...「おぶうって」私はしりごみをした...
山本周五郎 「青べか物語」
...あとの四人は二本松でもしりごみをしたくらいで...
山本周五郎 「いさましい話」
...斯(か)く問へば物みな急に後込(しりごみ)し...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...紀霊もしりごみしてはいられない...
吉川英治 「三国志」
...やがてドアの方へしりごみして...
リットン Edward George Earle Bulwer-Lytton 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
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