...とうとうしまいには夢中になって...
芥川龍之介 「犬と笛」
...しまいには夜が明けると犬のことを思い出して「クサカは何処に居るかしらん」などと話し合うようになった...
レオニイド・アンドレイエフ Leonid Andrejew 森鴎外訳 「犬」
...カモシカ中尉とモグラ一等下士とのおどろきを尻目に、不発爆弾の中から出てくるは出てくるは、あとからあとへと立ち現われて、しまいには、かれこれ十四五人の頭数になった...
海野十三 「二、〇〇〇年戦争」
...しまいにはおんおん泣(な)きだしてしまいました...
鈴木三重吉 「古事記物語」
...はじめのうちこそ、悦(よろこ)んでおったものの、しまいには、いささか退屈を感じ出したのです...
高神覚昇 「般若心経講義」
...しまいにはポケット用の地図まで出して見せたが...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...しまいには私と綿貫との間にイヤなことでもあったように「それ聞かんうちはどないしても帰せへん」いいなさるのんですが...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...とうとうしまいには...
コナンドイル 三上於莵吉訳 「グロリア・スコット号」
...しまいにはみんな顔を見あわせて...
夢野久作 「ルルとミミ」
...しまいには絶望的な気持になった...
豊島与志雄 「反抗」
...しまいには精根つきて...
豊島与志雄 「未亡人」
...しまいには二人とも杉の根方にうずくまって動けないのか...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...しまいには誰も行かなくなってしまった...
久生十蘭 「フランス伯N・B」
...しまいには私もつい面倒になって...
堀辰雄 「菜穂子」
...私達はしまいにはこんなふうだった...
水野葉舟 「帰途」
...しまいには全く姿を隠して...
山本笑月 「明治世相百話」
...しまいには壮士みたいな奴が五六人...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...しまいには、血を吐くと思われるほど、音が嗄(か)れ、全身がつかれてしまった...
吉川英治 「御鷹」
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