...藁(わら)で器用に霜がこいさえしつらえてあった...
有島武郎 「或る女」
...時計台のちょうど下にあたる処にしつらえられた玄関を出た...
有島武郎 「星座」
...板塀の病舎寄りのところに今いった裏木戸が雑木林へ向ってしつらえてあるのだが...
大阪圭吉 「三狂人」
...藜(あかざ)の葉をもって花見堂のような仮りのお堂をしつらえ...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...普通は棚のように横に四段にしつらえた丸太に逆さにぎっしりかけ並べる...
高村光太郎 「山の秋」
...大和中納言秀俊卿が道の傍に御茶屋をしつらえて...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...おさとかたではけっこうな御殿をしつらえてお迎え申し...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...押入の片隅を仏壇にしつらえ...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...平たい柱のようにしつらえてあって...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...念入りにしつらえて納めるものであったようだ...
長谷川時雨 「渡りきらぬ橋」
...最新家具でしつらえた豪華な部屋だ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...珍しく二階にしつらえられた本堂で私は...
正岡容 「随筆 寄席風俗」
...外国人のためにもこの祭りの日と夜とを一きわ華やかにしつらえている贅沢な並木道通りからはずれ...
宮本百合子 「十四日祭の夜」
...六十ないし八十の・やはり大理石で作られ・その上をクッションで掩われた・階段がしつらえられ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...茶の間にはもう掘炬燵がしつらえられて...
矢田津世子 「女心拾遺」
...私が壇を設け棚をしつらえ...
柳宗悦 「民藝四十年」
...莚(むしろ)を敷いて帝と皇后の御座(みくら)をしつらえ...
吉川英治 「三国志」
...破邪の祭壇をしつらえさせた...
吉川英治 「三国志」
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