...探偵小説は伊達(だて)に書いているのではないぞこの野郎と...
海野十三 「深夜の市長」
...ただのへっぽこの野郎だったということを...
江戸川乱歩 「少年探偵団」
...「この野郎、俺を見損(みそこ)なったな、俺は役割だ、城内の役割だぞ」「役割だか薪割(まきわり)だか知らねえが、あんまりふざけた野郎だ」木戸番と役割とがここで組打ちを始めてしまうと、最初からこの近いところにいた口上言いや出方(でかた)や世話役の連中、これもあんまり市五郎が横柄(おうへい)で乱暴だから飛んで来て、「おい、役割さんだというじゃないか、役割さんを撲ってはいけねえ」仲裁するふりをしてポカリと撲ります...
中里介山 「大菩薩峠」
...「この野郎」つづいて飛びかかる裸虫...
中里介山 「大菩薩峠」
...ここでこの野郎と言った意味はなんだかよくわかりませんが...
中里介山 「大菩薩峠」
...臭いところから這(は)い出したこの野郎は...
中里介山 「大菩薩峠」
...へッ」「この野郎」どうも手の付けようがありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「親分、この野郎だ、師匠を殺したのは」「何をッ、人殺しはこの野郎に間違いはねエ、あっしがこの眼で見たんだから」二人はまた歯を剥(む)き出して、新しい争いを捲(ま)き直すのでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「この野郎」その頭を押えて小突き廻したのは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「やい、この野郎、主人兄弟が死んだというのに、奉公人が二人でつながって、変な宿に隠れてふざけて居るとは何んという不心得だ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...苫屋の外は悉く泥田へ投込み蹴込む)この野郎(苫屋を押えつけ)親仁さん...
長谷川伸 「沓掛時次郎 三幕十場」
...忠太郎 この野郎...
長谷川伸 「瞼の母 二幕六場」
...事ごとにこの野郎この野郎ととっちめたくなってくるものなんだ」「…………」「それとたいていの師匠って奴ァ自分そっくりの芸さえ演っていてくれりゃ...
正岡容 「小説 圓朝」
...この野郎」「…………」「言え...
正岡容 「寄席」
...」「何この野郎...
宮沢賢治 「グスコーブドリの伝記」
...ゆすりかたりのように扱うのか」「この野郎」と云って若い者の一人が栄二の横顔を殴った...
山本周五郎 「さぶ」
...「ちイッ……この野郎」「御用だ……御ッ……御用」と...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...「――物乞(ものご)いじゃないか、てめえは、ふざけた奴だ、顔を貸せの、喜平だのと」「すまなかった、実は……」「なにが実はだ、この野郎、少し抜作(ぬけさく)とみえるわえ、さあさあ向う河岸へ渡んな、向う河岸へ」きたない物でも退(の)けるように、六尺棒の先で小突くと、そいつをつかんで、唐突に、「おいッ、お、おれは、森啓之助だよ……」と顔を寄せた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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