...「憚(はばか)んながらこう見えても...
泉鏡花 「婦系図」
...「こう見えても、馬力はこっちの方が強いんだから、あのボートを追い抜く位造作はありませんや」漁師は自慢らしく運転を始めたが、その時已に両船の間には、三丁程の距(へだた)りが出来ていた...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...僕はこう見えても...
江戸川乱歩 「五階の窓」
...高夏さんまで一緒になって大きな声で怒鳴るんだもの」「僕はこう見えてもビジネスマンだからね...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...こう見えてもわたしは...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「熊」
...」「こう見えても...
永井荷風 「ひかげの花」
...こう見えても子供じゃございませんぜ...
中里介山 「大菩薩峠」
...こう見えてもわたしゃ...
中里介山 「大菩薩峠」
...わっしはこう見えても盗人に来たんじゃごわせん...
中里介山 「大菩薩峠」
...この水槽は、こう見えても、底は龍宮まで通じている――嘘だと思ったら、遠慮なく飛込んで見られるがいい――」そんな事を言って笑わせている間に、お松、お村の二人の海女は、赤い帯を解いて、クルクルと裸体(はだか)になりました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...こう見えても、智恵を働かせて稼いだ金で、どこへ出しても、きまりの悪くない一両小判ですぜ」「それじゃ、聞いてやろう」平次はむずと腕を組みました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...我輩こう見えても英国にいた頃は随分知己が有ったものだ...
二葉亭四迷 「浮雲」
...」「こう見えても...
森鴎外 「独身」
...いや……お手柄じゃったお手柄じゃった……」「まことにお手際で御座いました」「ハハハ……平馬殿はこう見えても武辺一点張りの男じゃからのう……」二人は口を極めて平馬を賞め上げながら盆(さかずき)を重ねた...
夢野久作 「斬られたさに」
...こう見えても七之助は地獄耳だよ」「おまえは...
吉川英治 「銀河まつり」
...「これやあ、こう見えても、生れつきのものじゃあねえぞ...
吉川英治 「新書太閤記」
...先へ乗っておくンなさい」「無代(ただ)でだよ」「えっ?」「こう見えても私は一文なし...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...あっしはこう見えても...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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