...また「嗅(か)げにも負けないような犬が欲しい...
芥川龍之介 「犬と笛」
...猶訝(いぶか)しげにもてなして...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...いっそう重たげにもったいなげに見えた...
太宰治 「ロマネスク」
...人間の村からおみやげにもらって来た品々を部下一同にすそ分けして...
知里真志保 「アイヌ宗教成立の史的背景」
...溢(あふ)れる水に濡(ぬ)れた御手洗(みたらし)の石が飜(ひるが)へる奉納(ほうなふ)の手拭(てぬぐひ)のかげにもう何(なん)となく冷(つめた)いやうに思はれた...
永井荷風 「すみだ川」
...或は潔癖精神的に幻想のげにも脆い臍の緒を掴へることによつて...
中原中也 「音楽と世態」
...何んの障(さまた)げにもならないものを...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...此答を聞いて井上は、げにもと悟つて、自分の不心得を謝し、利章と親密に交つて種々の事を質(たゞ)した...
森鴎外 「栗山大膳」
...おみやげにもっていこうっと...
グリム Grimm 矢崎源九郎訳 「ヘンゼルとグレーテル」
...げにも渡瀬(わたらせ)川の高崖にて...
柳田國男 「地名の研究」
...けなげにも語る」「馬鹿よさねえか」「あの人は……」班長○○伍長又語る「彼は……」此の頃...
山中貞雄 「陣中日誌(遺稿)」
...げにもとうなずいた...
吉川英治 「三国志」
...ご勝利は歴々です」「げにも...
吉川英治 「三国志」
...げにも」曹操は、眉をひらいた...
吉川英治 「三国志」
...げにもと思い直し...
吉川英治 「三国志」
...げにも」義貞の態度を...
吉川英治 「私本太平記」
...家康と秀吉とが、小牧でやってみたことさえ、げにも、おろかな沙汰であったに...
吉川英治 「新書太閤記」
...わけて平家琵琶などで原文のまま“――あな夥しの源氏の陣の遠火の多さよ、げにも野も、山も、海も、河も、みな武者にてありけり...
吉川英治 「随筆 新平家」
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