...内気な夫人の顔(かんばせ)は...
泉鏡花 「婦系図」
...かの君の顏容(かんばせ)いとも麗はしき樣を示せ』と...
ダンテ・アリギエリ Dante Alighieri 上田敏訳 「歌よ、ねがふは」
...死化粧うるわしい顔(かんばせ)とが互に照り映えて...
海野十三 「棺桶の花嫁」
...ほかならぬあの婦人連の顔(かんばせ)や衣裳から発するのだと...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「接吻」
...花の顔(かんばせ)みるたのしみも……歌でさえ...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼が麗はしき顔色(かんばせ)に心をとられて銭を投掛くること雨の降り霧の飛ぶが如くなるを...
中里介山 「大菩薩峠」
...お合わせ申す貌(かんばせ)もないのでございますが...
久生十蘭 「魔都」
...あでなる君のかんばせを見まほしいものよと...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...端近く坐った呉羽之介の玉の顔(かんばせ)は斜めに光りをうけて...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
......
三好達治 「池のほとりに柿の木あり」
...容貌似舅潘安仁外甥(かんばせはをぢはんあんじんににたりぐわいせいなればなり)...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
......
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...なんの顔(かんばせ)をもって呉侯にまみえよう」血涙をたたえて云った...
吉川英治 「三国志」
...さすが女性(にょしょう)のほうは羞恥にたえないというよりは酷(むご)い仕置きにでもあっているように花の顔(かんばせ)を捻(ね)じかくしたきり息をつめている様なのであるが...
吉川英治 「私本太平記」
...おもわずはしたない驚きの目をしばらく彼女の花顔(かんばせ)から離しえなかったものだった...
吉川英治 「私本太平記」
...正成にたいして、かんばせはない...
吉川英治 「私本太平記」
...この御墓前へ二度とまみえ奉る顔(かんばせ)があるか』その時...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...……なんの貌(かんばせ)あって...
吉川英治 「親鸞」
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