...なんの顔(かんばせ)あってか里にくだろうとの意気はかたかったが...
石川欣一 「針の木のいけにえ」
...観念した顔(かんばせ)の...
泉鏡花 「悪獣篇」
...潔白なるその顔(かんばせ)に...
泉鏡花 「女客」
...顔(かんばせ)酔(え)いて桃に似たり...
泉鏡花 「婦系図」
...かの君の顏容(かんばせ)いとも麗はしき樣を示せ』と...
ダンテ・アリギエリ Dante Alighieri 上田敏訳 「歌よ、ねがふは」
...涙はふり落つるこの顏容(かんばせ)かな...
ポオル・クロオデル Paul Claudel 上田敏訳 「頌歌」
...御身の顔(かんばせ)を見たいと切望するが...
海野十三 「蠅男」
...花の顔(かんばせ)みるたのしみも……歌でさえ...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼が麗はしき顔色(かんばせ)に心をとられて銭を投掛くること雨の降り霧の飛ぶが如くなるを...
中里介山 「大菩薩峠」
...麗はしい顔(かんばせ)...
牧野信一 「闘戦勝仏」
...端近く坐った呉羽之介の玉の顔(かんばせ)は斜めに光りをうけて...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
......
三好達治 「故郷の花」
...その容貌(かんばせ)の白さはおののく白芙蓉(びゃくふよう)の花そのままだった...
吉川英治 「三国志」
...娘の容顔(かんばせ)をふいてやった...
吉川英治 「三国志」
...何の顔容(かんばせ)あって信長にまみえんや――という面目もない立場になってしまう...
吉川英治 「新書太閤記」
...ホホとその白い花顔(かんばせ)が闇を占めて笑っているかのよう...
吉川英治 「新・水滸伝」
...その花顔(かんばせ)を袂(たもと)の蔭につつみながら「ご迷惑がッていらっしゃるでしょうね」「うまい...
吉川英治 「新・水滸伝」
...なんのかんばせあって...
吉川英治 「宮本武蔵」
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