...昔気質(むかしかたぎ)の誰でもそう云う...
泉鏡花 「怨霊借用」
...ましてその頃はまだ武士気質(かたぎ)の...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...現に姉の昔気質(かたぎ)を可笑しがる幸子でさえも...
谷崎潤一郎 「細雪」
...マテリアリストの眼から見た武士気質(かたぎ)の不合理と矛盾の忌憚(きたん)なき描写と見られないものはない...
寺田寅彦 「西鶴と科学」
...質朴な山気質(やまかたぎ)の人たちで...
中里介山 「大菩薩峠」
...この三派(みつまた)の片岸(かたぎし)...
長谷川時雨 「花火と大川端」
...堅氣(かたぎ)の家(いゑ)の相續息子(そうぞくむすこ)地廻(ぢまわ)りと改名(かいめい)して...
樋口一葉 「たけくらべ」
...昔気質(むかしかたぎ)の父はしきりに恐縮がって...
堀辰雄 「かげろうの日記」
...(これは『書生気質(しょせいかたぎ)』が出るより一年前の事だ)とにかくに予備門に入学が出来たのだから勉強してやらうといふので英語だけは少し勉強した...
正岡子規 「墨汁一滴」
...おさむらひ気質(かたぎ)がすたれて...
三宅やす子 「買ひものをする女」
...これに伴なう勇猛と武家気質(ぶけかたぎ)などであって...
柳田国男 「木綿以前の事」
...応答の内にはいずれも武者気質(かたぎ)の凜々(りり)しいところが見えていたが...
山田美妙 「武蔵野」
...愛嬌(あいけう)の好い田舎気質(ゐなかかたぎ)を保つて居る婆さんは...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...堅気(かたぎ)の中でもかちかちの吝嗇屋(しまりや)らしく聞えるが...
吉川英治 「魚紋」
...つづれてはいるが派手っぽい肩衣(かたぎぬ)を着...
吉川英治 「私本太平記」
...文人かたぎな諧謔(かいぎゃく)に爆発する笑声が...
吉川英治 「梅※[#「風にょう+思」、第4水準2-92-36]の杖」
...どこかの坊さんに頼めばいいわけだからな」四職人かたぎだ...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...そのくせ横浜気質(かたぎ)というか...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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