...武骨者はよくお追従を言ふものである...
薄田泣菫 「茶話」
...軽石よりも軽いお追従をのべつに注ぎかけた...
薄田泣菫 「茶話」
...お追従は何一ついふことも出来ないで...
薄田泣菫 「茶話」
...と実に卑しいお追従(ついしょう)笑いをしたようです...
太宰治 「風の便り」
...お取巻きのかたのお追従(ついしょう)の中でだけ生きているのにお気が附かれないのですか...
太宰治 「きりぎりす」
...」と熊本君にまで卑しいお追従(ついしょう)を言ったのである...
太宰治 「乞食学生」
...ちょっとお追従(ついしょう)笑いをしてしまった...
太宰治 「正義と微笑」
...矢鱈(やたら)に私にお追従(ついしょう)ばかりおっしゃるので...
太宰治 「千代女」
...東京の人の中には、意地も張りも無く、地方へ行つて、自分たちはいまほとんど餓死せんばかりの状態なのです、とひどく大袈裟に窮状を訴へ、さうして田舎の人の差し出す白米のごはんなどを拝んで食べて、お追従たらたら、何かもつと食べるものはありませんか、おいもですか、そいつは有難い、幾月ぶりでこんなおいしいおいもを食べる事でせう、ついでに少し家へ持つて帰りたいのですけれども、わけていただけませんでせうかしら、などと満面に卑屈の笑ひを浮べて歎願する人がたまにあるとかいふ噂を聞いた...
太宰治 「津軽」
...」お追従(ついしょう)笑いなどをして...
太宰治 「花火」
...お追従が好きなんですね?」と...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...アクの抜けないお追従(ついしょう)を並べて...
中里介山 「大菩薩峠」
...金助がお追従を並べているのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...お追従(ついしょう)とおべんちゃらに馴らされてマイルドになった頭には...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...もっと高尚な学問に打ちこんでいるからだ」とお追従をいう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...つまり現在の人間がやっているおべっかやお追従(ついしょう)は...
夢野久作 「鼻の表現」
...帝にもたいへんおよろこびでした」「お追従(ついしょう)は止して下さい...
吉川英治 「三国志」
...軽薄(けいはく)なお追従(ついしょう)をのべたてている...
吉川英治 「神州天馬侠」
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