...お負けに、レエンは一夜一夜(いちやいちや)を章別にした上に、或章は註の中(うち)に追入れて了(しま)つたり、詩を散文に訳出したり又は全然捨てて了つたりして居るし、児戯(じぎ)に類する誤訳も甚だ多いと云ふ次第...
芥川龍之介 「リチヤアド・バアトン訳「一千一夜物語」に就いて」
...お負けにぐづ/\してゐるうちに...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...弟様のお負けになったことは先刻も申上げました...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「蛇性の執念」
...それでもまさかうちのとのさまがお負けになることはあるまいから...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...こっちがよけりゃなお負ける...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...お負けにの腹なんかに...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...病気などにお負け遊ばさないで下さいませ...
豊島与志雄 「一つの愛情」
...畳(たたみ)は色が変ってお負けに砂でざらざらしている...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...お負けにその机が部屋の戸口から真正面にあるんだから運がわるい...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...お負けに年を積(と)ると顔へ汚点(しみ)が出来たりソバカスが出来たりする...
村井弦斎 「食道楽」
...お負けに血族婚礼は生理上に乖(そむ)いている...
村井弦斎 「食道楽」
...お負けに従兄弟同士の婚礼はどうのこうのと生意気な事を抜かしおって体好(ていよ)くお代の事を断わろうとしている...
村井弦斎 「食道楽」
...それにしても碁の勝負にお負けになったのは気の毒だった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...思い切って八円半までお負けしとく……...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...お負けなしの古今無類で...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...お負けなしのところ四条畷(なわて)に向った楠正行(まさつら)の気持がわかった...
夢野久作 「ビール会社征伐」
...お負けに兄貴としての顔も立てねばならぬとしたら...
横光利一 「上海」
...入唐僧の間でも排斥をくってお負けに帰りに沈没して溺死してる...
横光利一 「旅愁」
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