...車鰕(くるまえび)が二匹、お負けで、二百五十文だてぇますから、三百置いて来たら、喫驚(びっくり)しておりましたよ」「じゃア丸で只の様なもんだ」嬶さんは口を出して...
江見水蔭 「悪因縁の怨」
...山僧君も却々お負けんよ」と入口に立つたまゝで高い聲をせられる...
高濱虚子 「俳諧師」
...お負けにの腹なんかに...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...お負けに私は、さすがに食慾が出なかったため、余り夕飯をとらなかったので自分もひどく空腹なのでした...
浜尾四郎 「悪魔の弟子」
...私の云ふ値段の四分の一だけお負けしませうか...
牧野信一 「船の中の鼠」
...朝から晩まで何年もと言つたら中々堪へらるる者でない――而してお負けに眼を開いて天を見て居る――是も何でもないやうに考へらるるが印度は熱帶國で中々苦しいことである――斯う云ふ行をやつた...
松本文三郎 「世界に於ける印度」
...立派な剣者のあなたがお負けなされては...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...自分一人が手数を省くために亭主や小供やお負けに自分の胃腸までがどれほど余計な手数をかけるか更に頓着ない...
村井弦斎 「食道楽」
...お負けに年を積(と)ると顔へ汚点(しみ)が出来たりソバカスが出来たりする...
村井弦斎 「食道楽」
...お負けに血族婚礼は生理上に乖(そむ)いている...
村井弦斎 「食道楽」
...お負けに先祖伝来の家具までが入れてある...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...とうとうこの最後の出来事にお負けになった...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...玉代(ぎょくだい)は時間外の分だけお負けになってるから...
山本周五郎 「青べか物語」
...すこしお負けしておきましょう...
夢野久作 「けむりを吐かぬ煙突」
...お負けにその女のひとりを譲ろうといったのも山口なのだ...
横光利一 「上海」
...お負けに僕の足を踏みつけたからな...
横光利一 「旅愁」
...一桶(ひとおけ)」「五貫とお負けしておきましょう...
吉川英治 「新・水滸伝」
...それへ名所名物のお負けがついて...
吉川英治 「随筆 新平家」
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