...内務省からお情け免状をくれました...
田中貢太郎 「薬指の曲り」
...お情けにどうか、ジャヴェルの旦那!」彼女はそういうふうに言いながら、身体を二つに曲げ、身を震わして啜(すす)り泣き、目にいっぱい涙をため、首を露(あら)わにし、両手を握り合わせ、かわいた短い咳をし、苦痛の声をしぼって静かに訴えた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...あなた様のお情けにすがりたく...
中里介山 「大菩薩峠」
...裸体(はだか)にしないだけがお情けで...
中里介山 「大菩薩峠」
...あんまりお情けないことでございます...
中里介山 「大菩薩峠」
...あんまりお情けないものですから……」「なるほど昨夜...
中里介山 「大菩薩峠」
...「それはお情けないお言葉でございます...
中里介山 「大菩薩峠」
...玉鬘(たまかずら)夫人は宮のお情けの薄さを継娘(ままむすめ)の不幸として聞いていながら...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...とにかくやさしい神様の特別のお情けによって...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...「――お情けをもちまして...
山本周五郎 「菊千代抄」
...お情けに縋りたいからでもございません...
山本周五郎 「新潮記」
...新九郎様ッ――あなたはお情けないお方でござりますのう」と...
吉川英治 「剣難女難」
...計ろうて下されたお情けでござりまする...
吉川英治 「私本太平記」
...お情けにすがらっしゃれ」敵意の殻にとじていた棗も...
吉川英治 「私本太平記」
...長門は、「こは、お情けなし」と、脇差を七、八寸抜きかけたが、大力の勘兵衛に組み伏せられて、もがくのがやっとであった...
吉川英治 「新書太閤記」
...入れ歯などおさせ申しておる」「お情け...
吉川英治 「新書太閤記」
...「お情けないっ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...四国屋様のお情けで...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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