...もうヘベレケに酔っ払った吉原(よしわら)帰りのお店者(たなもの)らしい四五人連(づれ)が...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...學生達やお店者などの暴れつてゐるこんな處よりほかに...
ロバート・ルイス・スティーヴンソン 佐藤緑葉訳 「醫師と旅行鞄の話」
...夕刻から夜に掛けてお店者(たなもの)並びに職人のわいわい連中が押して来て非常な騒ぎとなる...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...私は――」お店者(たなもの)風の四十男...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...典型的なお店者(たなもの)で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お店者(たなもの)といふにしては少し愛想ツけのない...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...頬冠りをしたお店者で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...不景氣なお店者(たなもの)を晒してゐた筵圍(むしろがこひ)の中に...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お店者(たなもの)や水茶屋の姐さん連の文の受け渡しをして...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お店者(たなもの)らしい洗煉された若者ですが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...三十五まで獨り者で暮したお店者(たなもの)が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...半紙を大事にしない人間――若いお店者(たなもの)のしたことだらう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あまり陽に當らない蒼白い顏もお店者(たなもの)らしく...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...折助(おりすけ)やお店者や飴しゃぶりの子守り女やおいらん衆が読むのだからと絶えず自分に言い聞かせても...
林不忘 「仇討たれ戯作」
...菊の井の下(した)座敷にはお店者(たなもの)五六人寄集まりて調子の外れし紀伊(きい)の国(くに)...
樋口一葉 「にごりえ」
...夜更けて湯帰りのお店者(たなもの)や堀江新町あたりの素見(ぞめき)帰りが好んで立ち寄るここの店では...
正岡容 「寄席」
...素っ堅気のお店者(たなもの)...
山本周五郎 「お美津簪」
...お店者(たなもの)とあまくみたのであろう...
山本周五郎 「さぶ」
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