...予もあわてて初対面の挨拶お定まりにやる...
伊藤左千夫 「浜菊」
...――お定まりの書き置きだ! 娘は青木の家に帰つたのだ...
犬養健 「愚かな父」
...『綾子さんもお身(からだ)がお定まりになってようございましたね』仕方なく...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「蛇性の執念」
...中にはお定まりの伝書鳩が一羽入っていて...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「鳩つかひ」
...―――世話格子(ごうし)で下手を仕切ったお定まりの舞台装置を見ると...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...太った人にはお定まりの...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...田舎家にはお定まりの...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...しかしそれはたいていいつもお定まりの虫食い本を通して見た縁起沿革ばかりでどこまでがほんとうでどこからがうそかわからないもののような気がする...
寺田寅彦 「相撲」
...おそらく彼は誰の前にも繰返すお定まりの言詞を繰返したに過ぎないだろう...
寺田寅彦 「小さな出来事」
...これがこういう場合にお定まりであるようにいろいろに誤解され訛伝(かでん)されている...
寺田寅彦 「春六題」
...お定まりの戀の病...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...食事と身上話がすむとお定まりのアルバムが出てきた...
久生十蘭 「黒い手帳」
...自分の友達に否応なしに撮(つま)み出されるのがお定まりなのである...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...本堂の裏手にお定まりの墓地があり...
正岡容 「異版 浅草燈籠」
...お定まりの文句で衆人驚嘆せざるなし...
南方熊楠 「十二支考」
...この三番叟のお礼は村から米二俵がお定まりとある...
山本笑月 「明治世相百話」
...お定まりの衣紋流し...
山本笑月 「明治世相百話」
...これにはお定まりの賄賂(わいろ)が充分とどいていること...
吉川英治 「新・水滸伝」
便利!手書き漢字入力検索