...たとえば嫌厭先生が花柳(かりゅう)の巷(ちまた)に遊ぶにしても或いは役者といつわり或いはお大尽を気取り或いはお忍びの高貴のひとのふりをする...
太宰治 「ロマネスク」
...石橋様というお大尽(だいじん)も...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...このお大尽から金を引き出している...
中里介山 「大菩薩峠」
...浪士が火をつけて歩いた晩――また親方のお角が大城屋にお大尽を訪ねた晩...
中里介山 「大菩薩峠」
...そうしてどこのお大尽の物見遊山かと...
中里介山 「大菩薩峠」
...町人のお大尽でも...
中里介山 「大菩薩峠」
...この十年間飽きもせずに押し廻っている典型的なお大尽です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「騎手が足りないで困つてゐる篠谷や堀口なんていふお大尽があるかと思へば...
牧野信一 「南風譜」
...今夜は俺がお大尽になつて威張りたいから俺が帰るのをマメイドで...
牧野信一 「馬車の歌」
...佐野のお大尽が」声を低めて阿波太夫は云ふ...
正岡容 「吉原百人斬」
...芸者半玉を引き連れたお大尽連が絶えなかった...
正岡容 「寄席」
...折角のお大尽を香代ちやんに寝取られてしまふぞ...
三好十郎 「地熱」
...お義理がたいお大尽さま...
吉川英治 「新・水滸伝」
...いやですわお大尽さまは...
吉川英治 「新・水滸伝」
...お大尽様のお歌よりは...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...この頃のお大尽は...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...『お大尽っ、悪戯(いたずら)もよい程に願いましょう』内蔵助は、炬燵やぐらの上から、喜右衛門の赤くなった額を見下ろした...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...どこかしらのお大尽(だいじん)が...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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