...或時は田舎のお大尽のように横柄(おうへい)で鼻持(はなもち)がならなかったり...
内田魯庵 「斎藤緑雨」
...近郷切ってのお大尽(だいじん)様で...
橘外男 「仁王門」
...「これほどのお大尽でも...
中里介山 「大菩薩峠」
...そこへお角が通されて、「お大尽様、お邪魔に上りました」「おお、お角どの、まあずっとこれへお入りなさい」といって老人は本を伏せ、眼鏡を外(はず)して、座をすすめると、お角はしおらしく、「御免下さいまし」座へ通って再び老人に頭を下げ、「おかげさまで、すっかり当ってしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...それがすなわちこのお大尽で...
中里介山 「大菩薩峠」
...お大尽や高い身分のお方でしたら...
中里介山 「大菩薩峠」
...町人のお大尽でも...
中里介山 「大菩薩峠」
...お大尽のお言葉だ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「騎手が足りないで困つてゐる篠谷や堀口なんていふお大尽があるかと思へば...
牧野信一 「南風譜」
...野州佐野のお大尽次郎左衛門あつてのこの全盛なのだつたが...
正岡容 「吉原百人斬」
...お大尽はんやあらへんさかい辛うおまっしゃろとは思っとりますわな...
宮本百合子 「栄蔵の死」
...こっちはそこらのお大尽と違って...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...このお大尽子(だいじんこ)も...
吉川英治 「新書太閤記」
...二人は山腹の豪勢なお大尽(だいじん)やしきの門を叩いた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...山科のお大尽のせがれ...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...なんじゃ』『お大尽さまが...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...『お大尽っ、悪戯(いたずら)もよい程に願いましょう』内蔵助は、炬燵やぐらの上から、喜右衛門の赤くなった額を見下ろした...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...納屋衆(なやしゅう)というお大尽(だいじん)のやしきや蔵がならんでいます...
吉川英治 「宮本武蔵」
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