...西村さん――お子さんはまだお一人ですか?僕――いや...
芥川龍之介 「雑信一束」
...何処へ被行(いらしつ)たでせう?』『昌作さんとかえ?』『否(いいえ)、お一人...
石川啄木 「鳥影」
...「お一人でございますか...
泉鏡花 「遺稿」
...たいていお一人さん用に出来ていますが...
海野十三 「地底戦車の怪人」
...お一人も欠けていないんですから――」洋子の見た二つの影...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「深夜の客」
...それともお一人なのであろうか...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...お一人で寂しいでせう...
種田山頭火 「其中日記」
...まあ神様お一人と...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...「お一人でいらっしゃいますの...
豊島与志雄 「運命のままに」
...吉住樣お一人へ奧方から仰しやつたので御座いませう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...今夜に限ッてそう遠慮なさるの」「デモ貴嬢(あなた)お一人ッきりじゃア……なんだか……」「オヤマア貴君にも似合わない……アノ何時(いつ)か...
二葉亭四迷 「浮雲」
...私はお一人では心がかりだから十五円自分が出していて貰うつもりですが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...――このなかにお一人...
山本周五郎 「菊屋敷」
...いまは先生お一人で笑う番ね」「それは済んだことさ」「あたし先生の笑うのが見たいわ」「済んだことだと云ってるでしょう」彼の持っている盃から酒がこぼれた...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...縹緻(きりょう)も芸も他の妓たちとさして違いはないがそれでなお一人だけ光っているようにみえた...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...もちろんその証文の他のお一人は...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...お一人で」「む...
吉川英治 「私本太平記」
...あなた様お一人のお体ではない...
吉川英治 「親鸞」
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