...おのがじし飾り繕ひたる人の波打つ如く行くあり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...辻老いたるも、或は、若きも、幾十人、男女や、東より、はたや、西より、坂の上、坂の下より、おのがじし、いと急(せは)しげに此処(ここ)過ぐる...
石川啄木 「詩」
...並行けど、はた、相逢(あ)へど、人は皆、そしらぬ身振、おのがじし、おのが道をぞ急ぐなれ、おのもおのもに...
石川啄木 「詩」
...おのがじしなる草の葉に音立てて降るこころよさ...
石川啄木 「詩」
...おのがじしなる草の葉に音立てて降るこころよさ...
石川啄木 「呼子と口笛」
...おのがじしものせわしきありさまに見える...
伊藤左千夫 「告げ人」
...おのがじし舞ひ狂ひつるあともなし世は一色(ひといろ)の雪の夕暮(大正元年 十二月二十九日)読者に(一)読者諸君...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...おのがじし踊り出すと...
中里介山 「大菩薩峠」
...おのが心におのがじし湧きくるおもひもたずして...
中原中也 「山羊の歌」
...彼らはおのがじし勝手な真似(まね)をするだろう...
夏目漱石 「草枕」
...おのがじし百枚ずつを版木に起して配布するので...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...おのがじし声高なる子供自慢...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...おのがじし美しさを助くる料となれり...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...5430おのがじし心のまにま...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...おのがじし己れの好める皿を望んで...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...おのがじし、その特殊の性能をもち、その独自の力をもつ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...おのがじしに咽(むせ)び歎かせるのだ...
夢野久作 「塵」
...おのがじし小さい生命(いのち)のまたたきに謙虚な涙をせぐられて来るかと思われるばかりであった...
吉川英治 「私本太平記」
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