...けれどもそれさえほんの一二年で...
芥川龍之介 「妖婆」
...御眼にかけようとは思っているんですが――安田さんは絵本歌枕(えほんうたまくら)と云うものを御覧になった事がありますか...
芥川龍之介 「路上」
...百円の百倍もするえほんや...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「もみの木」
...絵本(えほん)をもってあそびにきたとき...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「雪の女王」
...そりゃおまえほんとかい...
伊藤左千夫 「春の潮」
...たとえほんとだとしても...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「古書の呪い」
...角谷は自分の巾着から女児に鼠(ねずみ)の画本(えほん)など買って来た...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...「ええほんとに、」と彼女は言った、「私はたいへん幸福です...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...羽目板(はめいた)はところどころずり落ち雨戸もまだついていないゆえほんの雨つゆのしのぎになるばかり...
中勘助 「島守」
...『役者(やくしゃ)国(くに)の華(はな)』(出板年次不詳)『絵本舞台扇(えほんぶたいおうぎ)』(明和七年板色摺三冊)その続編(安永七年板色摺二冊)並(ならび)に『役者(やくしゃ)夏(なつ)の富士(ふじ)』(安永九年板墨摺一冊)等なり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...その師歌川豊国(うたがわとよくに)が『絵本太閤記(えほんたいこうき)』の挿絵の事よりして喜多川歌麿(きたがわうたまろ)と同じく入牢(じゅろう)に及ぼうとした当時の恐しいはなしをし出した...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...こは過(すぐ)る日八重わが書斎に来(きた)りける折書棚の草双紙(くさぞうし)絵本(えほん)の類(たぐい)取卸(とりおろ)して見せける中(なか)に豊国(とよくに)が絵本『時勢粧(いまようすがた)』に「それ者(しゃ)」とことわり書したる女の前髪切りて黄楊(つげ)の横櫛(よこぐし)さしたる姿の仇(あだ)なる...
永井荷風 「矢はずぐさ」
...実は貸本の『絵本太閤記(えほんたいこうき)』から思い付いたことで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...何故天一坊がお処刑にならなければならなかったかという事さえほんとうには解らないのでございます...
浜尾四郎 「殺された天一坊」
...アンチーブまで蹤けたと思っているそれさえほんとうに...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...あの兄貴の愚図が……」「馬鹿な!――」「いゝえほんたうなのよ...
牧野信一 「娘とドリアン」
...おまけに一体それさえほんとうに見ているのかただ眼がそっちへ向いてるように見えるのか少しもわからないのでしょう...
宮沢賢治 「黄いろのトマト」
...嘘じゃあねえほんとにそうとしかみえねえんだよ」おとよとかかわりのあった男たちにきいてみると...
山本周五郎 「さぶ」
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