...今迄此處の講堂に出入した幾千と數の知れぬうら若い求學者の心よりする畏敬の情が...
石川啄木 「葬列」
...自分の信奉する説を一人にだも多く――うら若い婦人に対してすらも――講演して新らしい思想を鼓吹する機会を得たのを喜んで応じたのであるから...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...このうら若い娘を気違いにしたのだ...
江戸川乱歩 「鬼」
...入口近くに座を占めたジャヴェリは豪奢(ごうしゃ)な装いを凝らしたうら若い西洋婦人と何か頻(しき)りに問答をしていたようであったが...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...まだうら若い娘などもいる...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...うら若い娘(むすめ)の面影は...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...当時はまだうら若い浴衣姿(ゆかたすがた)の...
寺田寅彦 「庭の追憶」
...四 困窮の中に咲ける薔薇(ばら)まだうら若い娘がひとり...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...而も未だうら若い青年である...
浜尾四郎 「夢の殺人」
...そのうら若い佛蘭西人は...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「旗手クリストフ・リルケ抄」
...熱い頬と頬を寄せて胸ときめかせながら写し絵の濡れ場に見入っている役者のような若旦那と柳橋に艶名高いうら若い美妓と...
正岡容 「艶色落語講談鑑賞」
...私だとてうら若い娘ごころの悩しさに...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...奇怪なことを銀杏の樹蔭からいいかけられて立ちすくんだうら若い女形――胸の動悸(どうき)をしずめようと...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...彼はそれをまだうら若い年頃に...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...まだうら若い一兵卒のポケットに隠れていようなぞと...
夢野久作 「死後の恋」
...いとうら若い大将...
吉川英治 「日本名婦伝」
...侍はまだうら若い男で...
吉川英治 「宮本武蔵」
...さて幕が開いてうら若いジュリエットが姿を舞台に現わすに及んでドリアンは思わず歓声を洩した...
渡辺温 「絵姿」
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