例文・使い方一覧でみる「うかつ」の意味

...と三谷はちょっと迂濶（うかつ）を恥じた... と三谷はちょっと迂濶を恥じたの読み方
江戸川乱歩「吸血鬼」

...その脅喝（きょうかつ）の最後の手段として... その脅喝の最後の手段としての読み方
大阪圭吉「花束の虫」

...」しかし余をして忌憚（きたん）なく言わしめば居士の俳句の方面に於ける指導は実に汪洋（おうよう）たる海のような広濶（こうかつ）な感じのするものであったが写生文の方面に於ける指導はまだ種々の点に於て到らぬ所が多かったようである... 」しかし余をして忌憚なく言わしめば居士の俳句の方面に於ける指導は実に汪洋たる海のような広濶な感じのするものであったが写生文の方面に於ける指導はまだ種々の点に於て到らぬ所が多かったようであるの読み方
高浜虚子「子規居士と余」

...俺が久濶（きゅうかつ）の挨拶をすると... 俺が久濶の挨拶をするとの読み方
高見順「いやな感じ」

...その秘密の手紙を種に王侍御を恐喝（きょうかつ）して金を取るつもりで... その秘密の手紙を種に王侍御を恐喝して金を取るつもりでの読み方
蒲松齢田中貢太郎訳「小翠」

...それ吾人が先祖は決して徳川氏封建末路の人民のごとく遅鈍・迂濶（うかつ）にしてしかも怯魂軟腸（きょうこんなんちょう）...
徳富蘇峰「将来の日本」

...よりによって最も醜陋（しゅうろう）な宮刑（きゅうけい）にあおうとは！迂闊（うかつ）といえば迂闊だが... よりによって最も醜陋な宮刑にあおうとは！迂闊といえば迂闊だがの読み方
中島敦「李陵」

...各自（かくじ）の直上（ちよくじやう）を中心點（ちうしんてん）にして空（そら）に弧（こ）を描（ゑが）いた其（そ）の輪郭外（りんくわくぐわい）の横（よこ）にそれから斜（なゝめ）に見（み）える廣（ひろ）く且（か）つ遠（とほ）い空（そら）は黄褐色（くわうかつしよく）な霧（きり）の如（ごと）き埃（ほこり）の爲（ため）に只（たゞ）（ほのほ）に燒（や）かれたやうである... 各自の直上を中心點にして空に弧を描いた其の輪郭外の横にそれから斜に見える廣く且つ遠い空は黄褐色な霧の如き埃の爲に只に燒かれたやうであるの読み方
長塚節「土」

...余はなるほどと始めて自分の迂濶（うかつ）を愧（は）ずると共に... 余はなるほどと始めて自分の迂濶を愧ずると共にの読み方
夏目漱石「思い出す事など」

...その時分の私は卒業する間際まで何をして衣食の道を講じていいか知らなかったほどの迂濶者（うかつもの）でしたが...
夏目漱石「私の個人主義」

...久濶（きゅうかつ）の挨拶も... 久濶の挨拶もの読み方
久生十蘭「顎十郎捕物帳」

...善く人事に処して迂闊（うかつ）ならずとのことは... 善く人事に処して迂闊ならずとのことはの読み方
福沢諭吉「慶応義塾学生諸氏に告ぐ」

...オヤジと久濶（きゅうかつ）... オヤジと久濶の読み方
古川緑波「このたび大阪」

...そいでセント・ジョンさまがお前さま方のどつちかに使を出さうかつて...
ブロンテイ十一谷義三郎訳「ジエィン・エア」

...かれらの眼は狡猾（こうかつ）な光を放ち... かれらの眼は狡猾な光を放ちの読み方
山本周五郎「青べか物語」

...諸政の部門は卿（けい）がこれを統轄総攬（とうかつそうらん）されよ... 諸政の部門は卿がこれを統轄総攬されよの読み方
吉川英治「三国志」

...うかつに里へ出て行ったらたちまち捕われてしまうことはわかりきっていた...
吉川英治「親鸞」

...うかつに動くと危ないぞ... うかつに動くと危ないぞの読み方
吉川英治「鳴門秘帖」

「うかつ」の書き方・書き順

いろんなフォントで「うかつ」