...その昔(いにしえ)梁(りょう)の武帝...
泉鏡花 「一景話題」
...これが王政を神武の古(いにしえ)に復する明治維新の精神である...
大隈重信 「吾人の文明運動」
...古(いにしえ)の大家は...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...まさにいにしえの哲学者の教えにしたがって...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...古(いにしえ)の天(てん)定まりて人に勝つとは是(こ)れなり」第九章 心の独立と体の独立友人を擲(なぐ)った少年時代の追懐この問題は永く僕の心に蟠(わだかま)っているもので...
新渡戸稲造 「自警録」
...そうした大店の棟(むね)つづきで、たてならべた門松などが、師走末の寒月に、霜に冴(さ)えかえって黒々と見える時は、深山のように町は静まりかえって、いにしえの、杉の森の寒夜もかくばかりかと思うほど、竦毛(おぞけ)の立つひそまりかただった...
長谷川時雨 「鬼眼鏡と鉄屑ぶとり」
...又男女席を同うせず云々とて古(いにしえ)の礼を示したるも甚だ宜しけれども...
福沢諭吉 「女大学評論」
...古(いにしえ)の法に女子を産ば三日床の下に臥(ふさ)しむるといへり...
福沢諭吉 「女大学評論」
...これに反して上士は古(いにしえ)より藩中無敵の好地位を占(しむ)るが為に...
福沢諭吉 「旧藩情」
...幕政の組織を改めて王政の古(いにしえ)に復(ふく)したるその挙(きょ)を名(なづ)けて王政維新(おうせいいしん)と称することなれば...
福沢諭吉 「瘠我慢の説」
...幕府倒れて王政古(いにしえ)に復(かえ)り時津風(ときつかぜ)に靡(なび)かぬ民草(たみぐさ)もない明治の御世(みよ)に成ッてからは...
二葉亭四迷 「浮雲」
...古(いにしえ)の俳風を一変して...
正岡子規 「俳句上の京と江戸」
...◎真を模せんとして模し得ざりしは古(いにしえ)の日本画なり...
正岡子規 「病牀譫語」
...漢儒の注解はみな古(いにしえ)より伝受あり...
森鴎外 「渋江抽斎」
...古風(いにしえぶり)を存ぜるつり燭台(しょくだい)の黄蝋(おうろう)の火遠く光の波をみなぎらせ...
森鴎外 「文づかい」
...いにしえはみなそうだった...
山本周五郎 「日本婦道記」
...古(いにしえ)の舜(しゅん)が堯(ぎょう)を受けたように...
吉川英治 「三国志」
...古(いにしえ)の韓信(かんしん)などより百倍も勝(すぐ)れた人物だと失礼ながら慕っていました...
吉川英治 「三国志」
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