...今より日本海に異国船の漂い浮む事古(いにしえ)よりも多くなりゆきて...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...古(いにしえ)の遊行詩人が言ったように...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...傷ましき時代が産みたる薄倖(はっこう)の詩人がいにしえの名所を弔(とむら)う最後の中(うち)の最後の声たらしめよ...
永井荷風 「すみだ川」
...と何でも古(いにしえ)を担(かつ)ぎ出して今を貶(おと)す...
中島敦 「弟子」
...古(いにしえ)の白壁(しらかべ)の都メムフィスに入城した時...
中島敦 「木乃伊」
...「神武の古(いにしえ)に復(かえ)る...
蜷川新 「天皇」
...古(いにしえ)より家政などいう熟字あり...
福沢諭吉 「学者安心論」
...古(いにしえ)より世にかかる人物なかりせば...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...古書(こしょ)堆裏(たいり)独(ひとり)破几(はき)に凭(よ)りて古(いにしえ)を稽(かんが)え道を楽(たのし)む...
正岡子規 「曙覧の歌」
...古(いにしえ)の賢人の詞だ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...古(いにしえ)から大国の元首にしてウィルソンのように正大と高華(こうか)とを極めた提議を...
与謝野晶子 「激動の中を行く」
...あたかもいにしえの聖賢のごとく...
吉川英治 「黒田如水」
...たとえ汝にいにしえの随何(ずいか)や陸賈(りっか)のごとき弁ありとも...
吉川英治 「三国志」
...世を昭々たる古(いにしえ)の御代に回(かえ)そうためには...
吉川英治 「私本太平記」
...いにしえ、道真公(みちざねこう)が、和魂漢才(わこんかんさい)と唱(とな)えて、時人の弊風(へいふう)と、遣唐使(けんとうし)の制を戒(いまし)めたことがあるが、唐風の移入も、西欧の舶載(はくさい)も、春なれば春風の訪れ、秋なれば秋風の湿(しめ)り、この国の梅や桜の色は変らぬ...
吉川英治 「新書太閤記」
...――いにしえから...
吉川英治 「新・水滸伝」
...いにしえ、この辺りの津々浦々が熊野海賊の根拠地であったためなのか...
吉川英治 「随筆 新平家」
...ほうふつとして古(いにしえ)の野武士だ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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