...しかしいにしえの国民皆兵に還らずして傭兵時代となり...
石原莞爾 「戦争史大観」
...いにしえの沼の干かたまったをそのままらしい...
泉鏡花 「悪獣篇」
...古(いにしえ)の聖人は決してその教えに系統をたてなかった...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...古(いにしえ)のギリシャにあこがれの誠をいたすにつれ...
岡倉由三郎 「茶の本」
...古(いにしえ)の連歌俳諧に遊んだ人々には...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...世界も今は何になろう? なごやかな逸楽の夢に眠ってる古(いにしえ)のアンドロジーヌのように...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...いにしえの王政時代の奉行(ぶぎょう)と十八世紀の末十年間の革命市庁とが...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...疲れたる歩みを休めさせた処はやはりいにしえの唄(うた)に残った隅田川(すみだがわ)の両岸であった...
永井荷風 「すみだ川」
...古(いにしえ)の白壁(しらかべ)の都メムフィスに入城した時...
中島敦 「木乃伊」
...古(いにしえ)の天(てん)定まりて人に勝つとは是(こ)れなり」第九章 心の独立と体の独立友人を擲(なぐ)った少年時代の追懐この問題は永く僕の心に蟠(わだかま)っているもので...
新渡戸稲造 「自警録」
...古(いにしえ)から今にいたるまでも...
長谷川時雨 「紫式部」
...これに反して上士は古(いにしえ)より藩中無敵の好地位を占(しむ)るが為に...
福沢諭吉 「旧藩情」
...これが現代文章の唯一の準則である」それだから「今の文章はいにしえのような美辞麗句でなく」「作家の表現しようと考える対象の性質から規定されて来る...
宮本百合子 「芸術が必要とする科学」
...いにしえのおうとうのごとく...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...古(いにしえ)の蹟(あと)は草に埋もれ田と変り...
吉川英治 「上杉謙信」
...あたかもいにしえの聖賢のごとく...
吉川英治 「黒田如水」
...古(いにしえ)の孫子呉子が出てきても...
吉川英治 「三国志」
...――いにしえから...
吉川英治 「新・水滸伝」
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