...尤(もっと)もあなたのいつぞやのおはがきは...
伊藤野枝 「書簡 蒲原房枝宛」
...いつぞや君を訪ねていつたときのさま/″\のおもひでは尽きない――こみあげる悲しさ淋しさが一句また一句...
種田山頭火 「一草庵日記」
...一ヶ年間禁酒してゐたやうに感じた(いつぞや三日ばかり禁酒してゐた時はそんなに感じなかつたのに)...
種田山頭火 「行乞記」
...いつぞや拙者の宅で様物(ためしもの)のあった時...
中里介山 「大菩薩峠」
...いつぞやも言う通り...
中里介山 「大菩薩峠」
...「いつぞやは失礼」と言って挨拶しました...
中里介山 「大菩薩峠」
...いつぞやお茶の宗匠の饅頭でしくじった事を知ってるだろう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...いつぞや駒次郎が自分の家へ忘れて行つた疊針(たゝみばり)を持出して塀の此方から...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「……いつぞやもいいましたが...
久生十蘭 「金狼」
...いつぞや呼び出された憲兵屯所の前を通つた...
宮地嘉六 「煤煙の臭ひ」
...いつぞや山王下の焼跡の通りで...
宮地嘉六 「老残」
...いつぞやの酒の美味(あじ)を思い出さして...
吉川英治 「剣難女難」
...いつぞやの垂衣笠(たれぎぬがさ)は...
吉川英治 「私本太平記」
...いつぞやのように夜半(よなか)までかかるのか...
吉川英治 「新書太閤記」
...「よくもいつぞやは...
吉川英治 「宮本武蔵」
...――若殿、読みあげてみましょうか」「ウム、読んでみい」「これで――」と、森某は、反故(ほご)を拡げて、いつぞや、おら衆に、うしろを見せて、突ン逃げた、宮本武蔵へ、物いうべい...
吉川英治 「宮本武蔵」
...玄関わきの楓(かえで)がいつぞやとは見まごうほど紅葉している...
吉川英治 「宮本武蔵」
...――いつぞやも、わしはこれを自慢に持って、寺社奉行の山寺源太夫様のところへ行き、お見せしたところ、殊のほか、お褒(ほ)めに預かった...
吉川英治 「山浦清麿」
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