...いそいそと死に急いで行つた...
芥川龍之介 「老いたる素戔嗚尊」
...いそいそと云った...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...いそいそと小百姓を訪ねて往つた...
薄田泣菫 「茶話」
...いそいそとかえっていきました...
高山毅 「福沢諭吉」
...柳麗玉がいそいそと外套を着せる...
林不忘 「安重根」
...むかしのようにしてあげるつもりで泊まりに来ましたといってお静はいそいそとお遊さんの中へ這入(はい)って行ってお遊さんが寝ついてしまうかもうよいというまで添い寝をするのでござります...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...浪子はいそいそとしてわが家(や)の門(かど)を出(い)でぬ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...いそいそと一里も離れている専売局に通(かよ)った...
徳永直 「戦争雑記」
...いそいそとして飯をたべる...
中勘助 「島守」
...ひと月ほどあとの、ある日、丘(おか)の上に、忠犬の銅像(どうぞう)ができあがったというので、村人たちは市日のように、いそいそと、丘(おか)の上にあつまっていきました...
新美南吉 「丘の銅像」
...いそいそととりなしておりますが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そンな心配はないさ」「本当ね……」きんはいそいそとウイスキーの瓶を田部のグラスに差した...
林芙美子 「晩菊」
...いるにしてもあのなまけものがいそいそと出迎えなどしそうもない...
久生十蘭 「ユモレスク」
...前にはあんなにいそいそと外套をぬがせながら...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...エミイはいそいそと仕度をして...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...いそいそと歌口をしめすのだった...
山本周五郎 「新潮記」
...いそいそと駈けて来た...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...彼はいそいそとなって来た...
若山牧水 「青年僧と叡山の老爺」
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