...――以前(さき)の橋とは間(あわい)十間(けん)とは隔(へだ)たらぬに...
泉鏡花 「海の使者」
...影が幾重ものあわい縞となってふるえるのであった...
海野十三 「太平洋魔城」
...そこは西に面した高い城壁の上であったが、あわい月光の下、人影とおぼしきものが数十体、まるで将棋(しょうぎ)の駒(こま)をおいたように並んでいるのであった...
海野十三 「霊魂第十号の秘密」
...あわいひかりの中に...
江戸川乱歩 「怪奇四十面相」
...下町の雑沓(ざっとう)する巷(ちまた)と巷の間(あわい)に挟(はさ)まりながら...
谷崎潤一郎 「秘密」
...あわい褐色(ドラッブ)のベストからは太い真鍮製のアルバート型時計鎖が垂れ下がっていて...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「赤毛連盟」
...土蔵(どぞう)または人家の狭間(ひあわい)になって人一人やっと通れるかどうかと危(あやぶ)まれるものもある...
永井荷風 「日和下駄」
...二つの大山脈のむずと押し並んだ、遙かあわいに、ひびのような青黒い条痕が一と筋、印されていた...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...絶壁のあわいへと...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...こういう雪とのあわいに...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...早春のあわい日影が...
橋本五郎 「地図にない街」
...あわいお星さまをすかして...
林芙美子 「ふしぎな岩」
...油蔵の庇あわいへかがみこんだ五人...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...終(つい)に間(あわい)の壁へ這上(はいのぼ)る...
二葉亭四迷 「浮雲」
...町家の庇合(ひあわい)から...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...こまごまと軒を並べている小商人の店と店との庇あわいの一つの露路をはいってゆくと...
宮本百合子 「菊人形」
...あわいみどりの乳白の面を互に相いだきながら...
室生犀星 「陶古の女人」
...例えばイタクロ 紀州海草(かいそう)郡イタクラ 同西牟婁(にしむろ)郡イナグラ 同 南牟婁郡相野谷(おのだに)イタクラスズメ 大和十津川等イタックロ 同 吉野郡北山イタクラ阿波祖谷山(あわいややま)この終(おわり)の祖谷山は...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
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