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「漸く」は「しばらく」ではなく「ようやく」意味と使い方・類語

漸く」の読み方:「ようやく」
「しばらく」と読み間違えやすいですが、
「しばらく」は「暫く」です。

「漸く」の意味:なかなか実現しなかったことが、やっと実現すること

「漸く」の使い方・例文:
車は事故渋滞で動かなかったが、漸く動き出した。
結婚式で、部長の長いスピーチが漸く終わった。
漸く一人前になりました。

「漸く」の類義語:やっと、ついに、とうとう

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「古文書」は「こぶんしょ」「こもんじょ」?読み方と意味

古文書」の読み方と意味

読み方:こもんじょ
意味:古い文章
歴史学上では、特定の対象へ意思を伝えるために作成された近代以前の文書のこと

「こぶんしょ」とも読めますが
「こもんじょ」と読む方が一般的です。

「古文書」の「書」は「しょ」と読むことができ
「書」単独で「じょ」とは読みません。
ではなぜ「こもんじょ」と濁ってよむのでしょうか?
これは「連濁(れんだく)」と呼ばれる現象です。
二つの語が結びついて一語になるとき、後ろの語の語頭が清音から濁音に変化すること。
例:長靴(ながぐつ)、切り花(きりばな)手紙(てがみ)など

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「あり得る」は「ありえる」「ありうる」?正しい読み方と意味

あり得る」はなんと読みますか?

読み方:ありうる
意味:起こる可能性がある。
   当然考えられる。

反対語:あり得ない(ありえない)
あり得ない」の意味:
  あるはずがない。起こる可能性がない。

読み方「ありえる」は間違い?
反対語が「あり得ない(ありえない)」であるため、
それに合わせると「ありえる」と読む人も多い。
本来は「ありうる」であるが、口語的には「ありえる」ということも許容されつつあります。
しかし、「あり得る」は本来は「ありうる」と読む方が正しいでしょう。

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「代替」は「だいがえ」「だいたい」?正しい読み方と意味

代替」はなんと読みますか?

読み方:だいたい
意味:ほかのもので代えること

読み方「だいがえ」は間違い?

「代替」を「だいがえ」と読むことも多くあります。
これは「大体(だいたい)」と区別するために
「だいがえ」という読み方が定着したからだとか。

また「だいがえ」は「だいたい」の重箱読みであり、間違いではありません。

「重箱読み」とは
「じゅう」は音読み、「ばこ」は訓読みのように
上は音読みで下は訓読みで読む読み方のこと。
例:縁組(えんぐみ)、軍手(ぐんて)、借家(しゃくや)など

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「発足」の読み方は「はっそく」「ほっそく」?

発足」の読み方は「はっそく」「ほっそく」どちらでしょうか?

答え「はっそく」と「ほっそく」
どちらも正しい読みです。
しかし、現在は「ほっそく」の読み方が一般的とされています。

「発足」の意味
組織や団体などが活動を始めること。
出発すること。

「発」を「はつ」と読むのは漢音
「ほつ」と読むのは呉音とされています。
呉音は仏教の言葉や漢音が伝わる前に定着していた日本語によく使われています。

室町時代の書物『日葡辞書』(にっぽじしょ。)には
「発足」を「はっそく」「ほっそく」の両方の読みが記載されており、その頃はどちらも一般的に使われていたと考えられます。

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「礼賛」は「れいさん」?読み方と意味

礼賛」は「礼讃礼讚」とも書きますが
「礼賛・礼讃・礼讚」はどれも「らいさん」と読みます。

「礼賛」のは「れい」と読むため、「れいさん」と読みたくなりますが、「らい」とも読み「らいさん」です。

意味:「褒めたたえること」
もとは仏語で、三宝(仏・法・僧)を拝み、たたえるという意味です。

使い方、例文
・先人の遺業を礼賛する
陰翳礼讃(谷崎潤一郎の随筆)
一刀三礼(いっとうさんらい)
仏像を作るときは、一彫りごとに三回礼拝するという意味で「慎みを持って、深く敬いながら仕事をすること」

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「相殺」と「相殺」の意味と読み方

「相殺」と「相殺」は同じでしょうか?

相殺とは

読み方:「そうさい」
意味:差し引て帳消しにすること
類義語:帳消し、償う、取り消す

「相殺」の「相」は互いにという意味
「殺」は減らす、そぐ、差し引くという意味から成る言葉です。

たいていの場合、「そうさい」の意味の使われ方でしょう。
しかし、相殺は「そうさつ」と読むこともできます。
この場合、意味は「互いに殺しあうこと」となります。
少々物騒な意味になりますので、「相殺」を使う時は注意しましょう。
ちなみに、「殺」を「さい」と読む言葉は
「相殺」の他には減殺があります。

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ちょうふ?てんぷ?「貼付」の読み方正しいのはどっち?

ちょうふ?てんぷ?「貼付」の読み方正しいのはどっち?

正解は、どちらも正しいです。

もともと「貼付」は、「ちょうふ」と読み方ですが、
「てんぷ」と読む人が多く、それが定着しました。
そして現在では辞書にも掲載され認められるようになった
慣用読み」という読み方なのです。

この様な「慣用読み」として認められた例は

出生
読み方:しゅっしょう、慣用読み:しゅっせい

重複
読み方:ちょうふく、慣用読み:じゅうふく

早急
読み方:そうきゅう、慣用読み:さっきゅう

相殺
読み方:そうさい、慣用読み:そうさつ

固執
読み方:こしつ、慣用読み:こしゅう

あなたはどちらで使っていたでしょうか?本来の読み方から、慣用読みへその途中の言葉はまだまだありそうですね。

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「非想非非想天」「非想非非想処」の意味、読み方

非想非非想天(ひそうひひそうてん)」と
非想非非想処(ひそうひひそうしょ)」をご存じですか?
舌を噛みそうな言葉ですが、どちらも仏教用語で、
有頂天(うちょうてん)」のことを意味します。

この「有頂天」は仏教の世界観の一つで、
「天上界における最高の天」を意味するサンスクリット語が語源です。
そして現在は、「天の最上にある天に登りつめる」「絶頂を極める」の意味に転じ、「舞い上がること、上の空になること」として使われています。

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今さら聞けない「忖度」の意味、使い方、類義語、反対語

忖度(そんたく)」という言葉、2017年の流行語大賞にもなりましたが、その意味と使い方は?ときかれると、即答できないことも。今回は「忖度」の意味と使い方を、簡単に確認したいと思います。

「忖度」とは

「相手の気持ちを推し量ること」であり、相手に対する思いやりを表す言葉です。
相手の求めているものは何か、どう思っているのかを察し、予測する、日本の文化ともいえる言葉です。

しかし最近は、目上の人の気持ちを推測し、配慮するという意味で使われることが多くなり、
「言われたわけではないが、上司がきっと望んでいるであろうことをする」というイメージをもっている人も多いと思います。

「忖度」の使い方例文
本来「忖度」は文章で使われ、口頭では使うことがあまりない言葉ですが、ビジネスや日常生活の場面で使うとしたら・・・

・お客様の気持ちを忖度し、新しい提案をする。
・親の思いを忖度し、帰宅時間を早めた。
・私は和食より洋食が好みだが、友人の好みを忖度し、ランチは和食にした。
・彼の気持ちは忖度しかねる

「忖度」の類義語
少しニュアンスが変わりますが、置き換えできる語をいくつかご紹介します。

推測(すいそく):今ある情報をもとに推量すること。
憶測(おくそく):自分で勝手に推測すること。
推察(すいさつ):他人の心中を想像し理解すること。
推考(すいこう):物事の道理や事情などを推測して考えること。
斟酌(しんしゃく):相手の事情や心情をくみとること。
顧慮(こりょ):気を使いあれこれ考え心をくばること。
慮る(おもんぱかる):じっくり考え、思いめぐらすこと。

「忖度」の反対語

惻隠の情(そくいんのじょう):他人に同情する、かわいそう、不憫(ふびん)など哀れにおもう気持ちのこと。

「惻隠」とは、相手を自分の下とみて思う言葉で、
「忖度」は、相手を上にみて、推し量る言葉ということですね。

ちなみに「慮る」は、「おもんぱかる」と読みますが、「おもひ(い)はかる」が転じた言い方です。「おもんばかる」ともいいます。

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