「徒」は「と」と読みますが
「徒に」と書くと何と読むでしょうか?
「徒に」とは
読み方:いたずらに
意味:無駄に、むなしく
使い方・例文:「徒に時間だけが過ぎる」
「慚愧の念に堪えない」という発言を耳にしました。
この「慚愧」ってどういう意味?
読み方:ざんき(古くは「ざんぎ」ともいいました)
意味:重要な過ちを後悔し、それを恥ずかしく思うこと
「慚」と「愧」はともに仏教用語で、「慚」は自分自身に対し恥じる
「愧」は他者に対して自分の過ちを恥じるという意味です。
そして「慚愧」には、同じ過ちを繰り返さないという解釈も含まれます。
使い方・例文:「慚愧の念に堪えない」「慚愧に堪えない」「慚愧の至り」
注意:あくまで自分自身が関係ある場合に使う言葉で、関係のない他人の行為に対しては使いません。
日常で使う機会は少なく、お役人や有力者がメディアを通して使う言葉といったところでしょうか。
煮海鼠・海参・煎海鼠・熬海鼠はどれも同じ読み方をします。
さて何と読むでしょうか
読み方:いりこ
意味:なまこを煮て干したもの、干しナマコのこと
ナマコは、漢字で「海鼠」と書きます
英語では「sea cucumber」
古くは、ナマコを「海鼠(こ)」と称し、
「生海鼠(なまこ)」…生のナマコ
「海鼠の腸(このわた)」…腸のこと
「海鼠の子(このこ)」…卵巣を乾かしたもののことを言います。
ナマコの栄養価はとても高く、強精の薬効が朝鮮人参に匹敵するとされています。
中国では「海参(ハイシェン)」…海の人参という意味で、漢方薬に用いられています。
「いりこ」といえば
「炒り子」「熬子」という漢字もあります。
こちらは、カタクチイワシなどの煮干しの呼称で、主に西日本で使われています。
「品字様」とは、同じ漢字を3つ組み合わせて構成される漢字のこと
「理義字」とは、同じ漢字を2つ組み合わせて構成される漢字のこと
今回は面白い「品字様」をご紹介します。
「車」が3つで「轟」
読み方:とどろ(く)、ごう
意味と由来:多くの車が往来し大きな音がすることから
「女」が3つで「姦」
読み方:かしま(しい)
意味と由来:物静かな女でも三人集まれば、やかましくなることから
「虫」が3つで「蟲」
読み方:むし、ちゅう
意味と由来:もとは人間を含めた生き物全般のことを「蟲」と表現していました。
「虫」は「蟲」の略字です。
「水」が3つで「淼」
読み方:びょう
意味:水が果てなくある様子
「金」が3つで「鑫」
読み方:きん、こん
意味:金が増える、富み栄えること
「石」が3つで「磊」
読み方:らい
意味:石がゴロゴロある様子、小さなことにこだわらない
「毛」が3つで「毳」
読み方:ぜい、せい、けば、やわらかい、むくげ
意味:細くて柔らかい毛、産毛のこと
「目安」の意味と由来をご紹介します。
「目安」とは
読み方:めやす
意味:目当て、目標
由来・語源
「目」は人の視覚器官の目、
「安」は「安し」見ていて安心、という意味
平安時代には「見苦しくない」という意味で使われていました。その後、箇条書きの文書や訴状のことを指すようになり、目当て、目標という意味に転じたといいます。
「目安箱」とは
江戸時代、徳川吉宗が設置した「目安箱」
この「目安」は訴状の意味で、民からの要望や不満の訴えを投書するための箱。
ちなみに、そろばんの五玉と小玉の仕切りの梁に位取りの印があります。この印を「目安」といいます。
目安があるおかげで、桁を間違えないように計算がしやすくなっています。
では、歳と才、齢と令の違いは?
「前広に様々な選択肢を検討していきたい」という発言を耳にしました。この「前広」ってどういう意味?
「前広に」とは
読み方:「まえびろに」
意味:前もって、あらかじめ行うこと。
使い方・例文:「前広に検討をする」「前広にご相談ください」
日常では使う機会は少なく、お役所言葉といったところでしょうか。ちなみに人名・名字の「前広」さんは「まえひろ」さんと読みます。