オーロラとは、北極や南極で上空に現れる大気の発光現象ですが、漢字で表すと何でしょうか?
答え・・・
「極光」です。
読み方:きょっこう
英語では「aurora」
オーロラの語源:ローマ神話の女神アウロラ(Aurora)。
アウロラは夜明けの女神で、オーロラが夜明けの光に似ていたためだとか。
例年より早い初冠雪とニュースで耳にしました。
「初冠雪」とは、その冬初めて雪が山頂に積ることですが、
雪は降る時期によって名前があります。
今回は雪についての名前をご紹介します。
初雪(はつゆき):初めて降る雪
早雪(そうせつ):例年より早い初雪
涅槃雪(ねはんゆき)、終雪(しゅうせつ)、雪の別れ、雪の果て、忘れ雪:冬の別れを告げるその年最後の雪
名残雪(なごりゆき):春近くに名残惜しむように降る雪
残雪(ざんせつ)、去年の雪(こぞのゆき):春になっても残る雪
根雪(ねゆき):雪解けの時期にも雪が融けず残った雪
万年雪(まんねんゆき):一年中溶けない雪
八日吹き(ようかぶき):12月8日に降る雪
三白(さんぱく):正月三が日(1月1日、2日、3日)に降る雪
臘雪(ろうせつ):旧暦12月に降る雪
雪が降る時期によって、様々な呼び名があり、とても興味深いですね。
ちなみに初冠雪を英語で表すと「first snow to settle on a mountain」
ニュースや天気予報で「21日未明」といった「未明」って何時のことを言っているのでしょうか?
未明とは?
読み方:みめい
意味:まだ夜が明けきらない時分
つまり、日の出に近い時間帯だと辞書的には言われていますが
報道や天気予報などでは、どうも違うようです。
実は気象庁が「予報用語」というもの定めています。
その中で「未明」は0時~3時頃
「明け方」は3時~6時頃とされています。
「深夜」じゃだめなの?
予報用語の「未明」は「深夜、夜中」じゃだめなのか?
と思う方もいらっしゃるかもしれませんね。
「深夜、夜中」は、23時から午前0時頃をまたいだ表現としても受け取ることができます。そのため日にちを限定できません。
となると、報道や天気予報では○○日の話だと明確に伝わりません。よって0時を過ぎた(日にちを特定できる)「未明」を用いているようです。
「虫出しの雷」ってどんな雷でしょう?
虫出しの雷
読み方:「むしだし、むしいだし」の「かみなり、らい」
意味:立春を過ぎ、啓蟄のころに鳴る、春を告げる雷のこと
(立春、啓蟄についてはこちら)
別名:虫出し
春雷
初雷
由来:春を告げる雷によって目覚めるのは、冬眠していた虫(だけではなく爬虫類やクマなどの動物)を穴から出す雷で、その正体は寒冷前線
ちなみに春頃の寒冷前線でできる雲は、夏頃に見る入道雲のようではなく、平たい雲です。
雨の種類はどれくらいあるのでしょうか?
気象予報で使われる用語では、
霧雨、雷雨、長雨、風雨、夕立などですが、
それ以外に、日本には四百以上の呼び名があるとか。
季節ごとの呼び名も様々あり、
例えば、秋の雨の場合
冷雨(れいう、ひさめ)、しとしと降る冷たい雨
白驟雨(はくしゅうう)、断続的に激しく降る雨
秋微雨(あきついり)、秋入梅とも書き、梅雨の様な長雨
秋湿り(あきしめり)、秋の長雨
秋霖(しゅうりん)、すすき梅雨ともいい、梅雨の様な長雨
伊勢清めの雨(いせきよめのあめ)、
宮中行事の「神嘗祭(かんなめさい)」(陰暦9月17日)の翌日に降る雨
秋でも、梅雨の様な長雨の表現が多数ありますが、
実は一年のうち4回、雨の降りやすい時期があるそうです。
冬から春は、「菜種梅雨」
春から夏は、梅の実が熟す季節の「梅雨」
秋、ススキの季節の「秋霖」
冬、さざんかの咲く季節の「山茶花梅雨」または「山茶花時雨」
雨と一言で言っても、その表現はとても豊かですね。
雲(くも)、霧(きり)、靄(もや)、霞(かすみ)は違いはといって、すぐに説明できますか?
まず、霧(きり)と靄(もや)とは?
大気中の水蒸気が小さな水粒になって空中に浮かんだ状態で、
視界が悪くなる状態をいいます。
では霧(きり)と靄(もや)の違いは?
視程(してい)の差です。
視程とは気象用語で、肉眼で物体がはっきりと確認できる最大の距離のことをいいます。
霧(きり)の視程は、1km未満で遠くまで見通せない状態
靄(もや)の視程は、1km以上で遠くまで見通せる状態
そして「濃霧(のうむ)」という用語もあります。
濃霧の視程は、陸上でおよそ100m、海上で500m以下の霧となっています。
近くが見えない状態を霧、遠くまで見える状態なら靄という感じですね。
霞(かすみ)とは?
視界が悪くなる状態のことを指す言葉で、
その原因が霧や靄以外に、黄砂や煙、チリでも「霞(かすみ)」と表現できます。
そのため霞(かすみ)は、気象を表す用語として使われていません。
ちなみに季語では、「霧(きり)」は秋、「霞(かすみ)」は春の季語です。
「靄(もや)」は季語ではありません。
それでは、雲(くも)と、霧(きり)と靄(もや)の違いは?
その発生方法は同じです。
違いは、発生する位置です。
雲は、地面に接していない
霧や靄は、地面に接していることです。
山にかかるものを、山の下の人は「雲」といいます。
しかしその山にの登り、その中にいる場合は「霧」となります。
雲と言う場合は、人よりも上にあり
霧と言う場合は、人の目線の高さにあって、同じものでも表現が変わるということですね。
雪、雹(ひょう)、霰(あられ)、霙(みぞれ)とは、天気の種類ですがその違いは何でしょう?
雪とは、空気中の水蒸気が凍った氷の結晶で、空から落ちてくる天気のことです。
雹(ひょう)とは、積乱雲から降る直径5mm以上の氷粒
霰(あられ)とは、積乱雲から降る直径5mm未満の氷粒、
雪の周りに水滴がついたもので白色不透明の「雪あられ」と
白色半透明、不透明の氷の粒の「氷あられ」に分けられます。
雹(ひょう)と霰(あられ)の違いは、大きさの違いだけです。
また、雹(ひょう)が降ることを「降雹(こうひょう)」と表現します。
霙(みぞれ)とは、雪と雨が混じったものです。
しかしみぞれを予報することは難しく、天気予報では「雨または雪」、「雪または雨」と表現するそうです。
ちなみに、「氷雨(ひさめ)」という言葉があります。空から降ってくる氷の粒、冬季に降る冷たい雨のことですが、気象学的には定義がないそうです。
しかし俳句で使われる場合は、夏の季語とされるそうです。