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おじさん、伯父さん、叔父さん、小父さんの違いと、意味、由来

「おじさん」を漢字にすると「伯父さん」「叔父さん」「小父さん」と三種類の「おじさん」があります。
「おじさん」という相手によって使い分けが生じます。今回はこの違いとその由来をご紹介いたします。

先ず「おじさん」とは親戚、親類縁者のおじさんと、親類ではない他人の大人の男性を指して言う場合の二つに分けられます。
全くの他人の「おじさん」は、「小父さん」と書きます。

次に親族の「おじさん」は、自分の父か母の兄弟のことですが、
自分の父または母の兄の場合、「伯父さん
自分の父または母の弟の場合、「叔父さん」となります。

では、なぜ「伯父」と「叔父」は区別されるのでしょうか?
それは儒教の教えに由来しています。
中国では、兄弟間の年功序列が厳しく区別されていました。
伯仲叔季(はくちゅうしゅくき)という四字熟語が表すように、
最年長は「伯」、次男は「仲」、三男は「叔」、末っ子は「季」と呼んでいました。
そのことが日本にも入ってきて、自分の父または母の兄を「伯父」、弟には「叔父」という字があてられるようになったとか。

ちなみに、「おばさん」についても、同じ様に考え、父または母の姉は「伯母さん」
父または母の妹は「叔母さん」、そして親族以外の他人の大人の女性は「小母さん」となります。
これらの違いに注意して見てみると、結婚式の席次などは、その方との関係がよく見えてきますね。

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使い分け

電気、電機、電器の意味と、違い、使い分けは?

電気電機電器の意味と、違い、使い分けについて

「日本電気」「松下電器」「三洋電機」「ヤマダ電機」「ベスト電器」など「でんき」が社名につくものは多数ありますが、この「電気」と「電機」と「電器」の違いはなんでしょう?

先ず「電気」とは、
摩擦電気や放電電流などの現象の総称。
「電気をつける、消す」「電気料金」や、電力や電灯のこともいいます。
ちなみに「電気」という言葉は、日本には元々なく、江戸時代にオランダの「エレキテル」「エレキ」が使われ、明治の頃に中国からの「雷電之気(らいでんのき)」を省略し、
「電気」という言葉を使うようになったとか。

次に「電機」とは
「電気機械」の略で、電力によって動く機械全般のことです。
工業用の電気で動く比較的大きな製品を「電機」ということもあります。が、その大きさで使い分けるのは、あいまいなこともあります。

電機=機械、装置と捉え区別する方法がおすすめです。

「電器」とは
「電気器具」の略で、「電力を用いて動かす器具」という意味です。
日常生活で使用する電化製品は、「電器」です。
電器=器具、道具と捉え区別すると、分かりやすいと思います。

冒頭の社名に使われている「でんき」の由来は、
会社ごとに違うようなので、こちらは固有名詞として
それぞれ区別するほかないようです。

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使い分け

かわる「変わる」「代わる」「替わる」「換わる」の意味、違い、使い分け

かわる「変わる」「代わる」「替わる」「換わる」の意味、違い、使い分けをご紹介します。

「変わる(変える)」とは、

前と違った状態になること。
使用例:予定が変わる、住所が変わる、季節が変わるなど

「代わる(代える)」とは、

あるものが、他のものの役割をすること。
使用例:運転を代わる、打席を代わるなど

「替わる(替える)」とは、

同じ種類の別のものといれかわること。
使用例:日替わりメニュー、洗剤を詰め替える、着替えるなど

「換わる(換える)」とは、

とりかえられ、別のものになること。
使用例:言い換える、円をドルに換えるなど

ただし、「替わる」と「換わる」はよく混用されるので、ひらがなで表記されることも多いです。
また「替わる」と「代わる」は、意味がよく似ているため、厳密に使い分けるのは難しいですね。

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使い分け

「暖かい」「温かい」の違いと使い分け

暖かい、暖める」「温かい、温める」の違い、
意味と使い分けについてご紹介いたします。

「あたたかい」という時、暖かい?温かい?
どちらの漢字を使うのか迷うってしまうことはないでしょうか。
例えば
・あたたかい部屋
・あたたかい色
・あたたかい家庭
・あたたかい料理
迷った時は、反対語が何かを考えると、
割と簡単に使い分けられます。

先ず、「暖かい、暖める」の場合
反対語は「寒い」
漢字の成り立ちは「暖」の中に日があります。
これは太陽の象形です。
つまり「暖」は気象や気温を表す漢字で、
体全体で感じるあたたかさの事をいいます。

次に「温かい、温める」の場合
反対語は「冷たい」
触覚など、体の一部で直接感じる事をいいます。

「暖かい」の使用例
暖かい部屋
(反対語は「寒い部屋」、体全体であたたい気温を感じている)
暖かい色
(暖色に対して寒色)

「温かい」の使用例
温かい家庭
(反対語は「冷たい家庭」、体の一部である心であたたかさを感じている)
温かい料理
(反対語「冷たい料理」、体の一部舌であたたかさを感じている)

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使い分け

香り、薫り、馨りの違いと意味、使い分け

「香り、香る」「薫り、薫る」「馨り、馨る」の違いと意味、使い分けについてご紹介いたします。

「香り、薫り、馨り」どのかおりも、いい匂いの時に使います。

香り」は、鼻で感じるいい匂い、具体的に嗅ぐことができるにおい。例えば、花のり香、香水の香り

薫り」は、抽象的、比喩的な意味合いで使います。例えば、ロマンの薫り、風薫る

馨り」は、遠くまでいい匂いが広がるという意味と、「良い結果」という意味もあります。使い方は「薫り」と同じです。

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数字

一より小さい数、万 億 兆 京の逆は?単位の読み方、意味

一十百千万、と大きな数へと続いていきます。では一より小さい数(-0.○○)は何というのでしょうか?(大きい数については⇒こちら

江戸時代の数学者、吉田光由が、中国の数学書「算法統宗」を参考にし執筆した「塵劫記(じんこうき)」。
この中で命数法(数の単位の分類)の説明がありますが、
何度も改訂され、漢字、桁数が異なりますが、一般的な命数と意味、由来をご紹介いたします。

(ぶ)  10の-1乗
(りん) 10の-2乗
(もう) 10の-3乗  意味:け。
(し)  10の-4乗  意味:いと。
(こつ) 10の-5乗  意味:たちまち、ゆるがせにすること
(び)  10の-6乗  意味:わずかな。
(せん) 10の-7乗  意味:繊維。
(しゃ) 10の-8乗  意味:水辺の砂。
(じん) 10の-9乗  意味:ちり。
(あい) 10の-10乗  意味:ほこり。
(びょう) 10の-11乗  意味:かすんでいること。
(ばく) 10の-12乗  意味:ぼんやりしていること。
模糊(もこ) 10の-13乗  意味:あいまいなこと。「模湖」 とも書く。
逡巡(しゅんじゅん)10の-14乗  意味:決断がつかないこと。しりごみすること。
須臾(しゅゆ) 10の-15乗  意味:しばらくの間。
瞬息(しゅんそく)10の-16乗  意味:まばたきをし、息をする間。きわめて短い時間。
弾指(だんし) 10の-17乗  意味:指の爪の先を親指の腹にあてて、音を立てること。
刹那(せつな) 10の-18乗  意味:ごく短い時間。
六徳(りっとく)10の-19乗  意味:仏教語としては「ろくとく」と言い、知・仁・聖・義・忠・和。または、礼・仁・信・義・勇・知のこと。
虚空(きょくう、こくう)10の-20乗  意味:一切が存在する空間。
清浄(せいじょう)10の-21乗  意味:煩悩や悪行が無く、心身が清らかであること。

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今さら聞けない「忖度」の意味、使い方、類義語、反対語

忖度(そんたく)」という言葉、2017年の流行語大賞にもなりましたが、その意味と使い方は?ときかれると、即答できないことも。今回は「忖度」の意味と使い方を、簡単に確認したいと思います。

「忖度」とは

「相手の気持ちを推し量ること」であり、相手に対する思いやりを表す言葉です。
相手の求めているものは何か、どう思っているのかを察し、予測する、日本の文化ともいえる言葉です。

しかし最近は、目上の人の気持ちを推測し、配慮するという意味で使われることが多くなり、
「言われたわけではないが、上司がきっと望んでいるであろうことをする」というイメージをもっている人も多いと思います。

「忖度」の使い方例文
本来「忖度」は文章で使われ、口頭では使うことがあまりない言葉ですが、ビジネスや日常生活の場面で使うとしたら・・・

・お客様の気持ちを忖度し、新しい提案をする。
・親の思いを忖度し、帰宅時間を早めた。
・私は和食より洋食が好みだが、友人の好みを忖度し、ランチは和食にした。
・彼の気持ちは忖度しかねる

「忖度」の類義語
少しニュアンスが変わりますが、置き換えできる語をいくつかご紹介します。

推測(すいそく):今ある情報をもとに推量すること。
憶測(おくそく):自分で勝手に推測すること。
推察(すいさつ):他人の心中を想像し理解すること。
推考(すいこう):物事の道理や事情などを推測して考えること。
斟酌(しんしゃく):相手の事情や心情をくみとること。
顧慮(こりょ):気を使いあれこれ考え心をくばること。
慮る(おもんぱかる):じっくり考え、思いめぐらすこと。

「忖度」の反対語

惻隠の情(そくいんのじょう):他人に同情する、かわいそう、不憫(ふびん)など哀れにおもう気持ちのこと。

「惻隠」とは、相手を自分の下とみて思う言葉で、
「忖度」は、相手を上にみて、推し量る言葉ということですね。

ちなみに「慮る」は、「おもんぱかる」と読みますが、「おもひ(い)はかる」が転じた言い方です。「おもんばかる」ともいいます。

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理義字と品字様「厸、奻、孖、艸、誩、虤、龖」読み方と意味

理義字(りぎじ)とは、同じ漢字を2つ組み合わせて構成される漢字のことをいいます。

例えば「木」が二つ組み合わせた「」、
「月」が二つ組み合わせた「」などは理義字です。
但し、「」の様に上下に同じ漢字の組み合わせは
、理義字とはいいいません。

次に同じ漢字を3つ組み合わせて構成される漢字は、品字様(ひんじよう)と呼ばれます。

例えば、「木」が三つ組み合わせた「」や、
「車」が三つ組み合わせた「」は品字様です。

今回は面白い理義字についてご紹介いたします。

次の理義字は何と読むでしょうか?
「ム」が二つで「
⇒読み方「りん」「」の古字です。
「女」が二つで「
⇒読み方「だん」、意味「言い争うさま」
「子」が二つで「
⇒読み方「し、ふたご」
草の形に象る「屮」が二つで「
⇒読み方「くさ、そう」
「言」が二つで「
⇒読み方「けい」、意味「言い争う、競う」
「虎」が二つで「
⇒読み方「がん」、意味「虎が起こる様」
「龍」が二つで「
⇒読み方「とう」、意味「龍の飛ぶさま」

「奻」と「誩」はどちらも言い争う様子を意味しています。しかし「女」と「言」では、聞こえてくる声のトーンや種類が違うような感じがしますね。漢字って面白いですね。

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捺印、押印、押捺、調印の違い

捺印(なついん)」と「押印(おういん)」の違いは何でしょうか?

捺印は「署名捺印」、押印は「記名押印」を略して使われるようになったもので、当用漢字外であった「捺印」の代わりに「押印」を用いるようになったとか。
なので、押印と捺印の意味の違いはほとんどないといってもよいのです。

(署名、記名の違いはこちら

では「押捺(おうなつ)」とは?
印鑑を押すことに加え、拇印(ぼいん)を押すことも含まれます。

ちなみに「調印(ちょういん)」とは?
署名と同じ意味ですが、条約や協定など大きな契約に使われ一般的な契約に使われることはありません。

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署名、記名、サインの違いは?

様々な場面で、名前を記す機会がありますが、署名、記名、サインの違いは何でしょうか。

署名(しょめい)」とは、「自署(じしょ)」ともいい、本人が自分で名前を手書きすることです。
筆跡は人によって違うため、本人が書いたという証拠にもなります。

記名(きめい)」とは、本人でなくとも代筆でも、印刷されたものでも、ゴム印で押したものでも構いません。

法的には(新商法第32条『この法律の規定により署名すべき場合には、記名押印をもって、署名に代えることができる。』と規定され、)記名+押印で、署名に代えることができます。

つまり契約する場面では、署名だけでも効果があります。しかし日本では、署名だけの契約書は不十分とみられることもあり、不正利用を防ぐ面で、捺印をすることが求められることもあります。

(捺印、押印についてはこちら

ちなみに「サイン」とは署名のことをいい、必ず本人が手書きをすることをいいます。

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