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「利益」と「御利益」の読み方と意味・違い

利益」と「御利益」は何と読むでしょうか?

利益」とは

読み方:「りえき」
意味:利得、儲け、役に立つこと

御利益」とは

読み方:「ごりやく」
意味:神仏から与えられる恵み、幸運

「御利益」を「ごりえき」とは読みません。
「利益」は、「りえき」以外に「りやく」とも読みます。
「りやく」と読む場合は、「御利益」と同様に、
宗教的や世俗的な恩恵や幸福のことを意味します。

「利益」は自分のために得るもの、「御利益」は神様から与えられる恩恵。同じ漢字でも意味が全く違って面白いですね。

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「一段落」は「ひとだんらく」?「いちだんらく」?意味と類語

一段落とは

読み方:いちだんらく
意味:一つの段落、ひとくぎり。
ものごとがひとくぎりしてかたづくということ。
類義語:区切る、落ち着く、節目など

「ひとだんらく」と読むのは間違いなのですが
「ひとだんらく」と言っている場面も多くあります。
それはなぜでしょう?
「一仕事(ひとしごと)」
「一芝居(ひとしばい)」
「一安心(ひとあんしん)」
「一工夫(ひとくふう)」など
「一」を「ひと」と読む言葉が多いこと、
類義語の「区切り」に「一」をつけ「一区切り(ひとくぎり)」と読むことも関係があるとみられています。
また、話し言葉では「ひとだんらく」ということが、必ずしも間違いではないというふうに変わってきているようです。

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しんしょう?しんぽ?「進捗」の読み方、意味、使い方

進捗とは、
読み方:しんちょく
意味:物事がはかどること

「前に進む(すすむ)」と「ものごとが捗る(はかどる)」という漢字の組み合わせです。
進捗の「捗」を、「」や「交渉」の「」と誤用し、
「しんぽ」や「しんしょう」と読み間違えやすいので注意しましょう。

使い方、例文:
仕事の進捗を報告します。
工事の進捗が遅れています。
進捗状況を教えてください。
進捗率は80%です。

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「賀正」「迎春」「謹賀新年」など年賀状「賀詞」の意味

賀詞(がし)」とは、
祝詞しゅくし)」ともいい、年賀状だけではなく祝いのことばをいいます。
賀詞には、1文字、2文字、4文字、文章、外国語のものがあります。
例えば、
1文字の賀詞と意味
寿:おめでたいこと
:幸せなこと
:祝い

2文字の賀詞と意味
賀正:正月を祝う
迎春:新年を迎える

4文字の賀詞と意味
謹賀新年:謹んで新年をお祝い申し上げます
恭賀新年:うやうやしく新年をお祝い申し上げます

文章の賀詞
あけましておめでとうございます
新年おめでとうございます
謹んで初春のお喜びを申し上げます

外国語の賀詞と意味
Happy New Year:新年おめでとう

文章と外国語の賀詞は万人向けですが
目上の人へ送る場合は、「謹んで」という言葉が入る方がよりいいでしょう。
また、1文字、2文字の賀詞は、単に新年を迎えたことを意味するため、相手への敬意や丁寧さに欠けるとされます。よって目上の人へは4文字の賀詞を使うほうがいいとされます。

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離す(離れる)と放す(放れる)の違いは?

離す」と「放す」はどちらも「はなす」とよみます。
二つの意味と、使い方をご紹介いたします。

「離す」とは
くっついていたものを分ける、距離をあけるという意味です。

例文、使い方:魚の骨から身を離す。二位を大きく離し優勝した。

「放す」とは
拘束されていたものを自由にさせる。そのままにするという意味です。

例文、使い方:魚を川に放す。犬を放し飼いにする。見放す。

では、「手をはなす」の「はなす」はどちらでしょう?

「手を離す」は、つないでいた手をほどいて、分離する意味になります。
「手を放す」は、手元にある状態から解放、自由にするという意味になります。

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「初め」「始め」「創め」の意味、違い、使い分け

「初め」「始め」「創め」は「はじめ」と読みますが、その意味と違いはなんでしょうか?

初め」とは
時のはじめのことで、主に時間に関係する語と使います。

使い方、例文:
初めのうち
年の初め
人生初

類義語:
最初、初期、当初

*「初め」は「はじめる」という使い方はしません。

始め」とは
物事が起こったりすることや、第一のものとしてとい意味です。

使い方、例文:
仕事始め
趣味を始めた
社長を始めとして
本を読み始める

類義語:
開始、始動、創業

創め」とは
「始め」と同様の意味、使い方ですが、
「はじめる」ことに重きを置いた時に使います。
使い方:事業を創めた

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「一貫」と「一環」の意味と違い

一貫」と「一環」、どちらも「いっかん」と読みますが、その違いは何でしょうか?

一貫とは
同じ考え、方法で通すこと。始めから終わりまでのこと。
使い方、例文:
一貫して黙秘する
中高一貫教育
開発から運用まで一貫して携わる

一環」とは
関連のあるものの一つ。全体的つながりの一部分のこと。
使い方、例文:
趣味の一環として花を育てています
避難訓練は防災訓練の一環です
学習の一環として新聞を読む

一貫は「直線的」、一環は「」をイメージすると分かりやすいですね

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「捉える」と「捕らえる」の違いと、誤用の「促える」

「とらえる」の漢字「捉える」と「捕らえる」の違いと、
よくある誤用につてご紹介します。

「捉える」とは
しっかりとつかまえて離さない、
問題として取り上げることです。

「理解する」「把握する」「惹きつける」時など、
「目に見えないものを把握する」という場合に使います。
例えば「子どもの心を捉えた物語」「特徴を捉えた似顔絵」など。

「捕らえる」とは
取り押さえて逃がさない、つかまえることです。

人やもの、獲物をつかまえる時に使います。
例えば、「犯人を捕らえる」「獲物を捕らえる」など。

その他、よくある誤用について

「促える」は、「促す(うながす)、」の誤用です。

「つかまえる」は「捕まえるです。
送り仮名に注意しましょう。

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止まる、泊まる、留まる、停まる、意味と違い

止まる」とは?
動いていたものが動かなくなること。
例え:時計が止まる。
蝶々が花に止まる。

泊まる」とは?
他の家で夜を過ごすこと、停泊すること。
例え:旅館に泊まる。
別荘に泊まる。

留まる」とは?
ある位置から固定されて動かないこと、印象に残ること。
例え:目に留まる。

停まる」とは?
動いているもの(特に乗り物)が、一時的にとまること。
例え:バスが停まる。

ちなみに「駐車」の「駐める」は、常用漢字表では「とどめる」です。
したがって、厳密には「とめる」とはいいませんが、「とめる」と当て字で使う方もいるようです。

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奏功、奏効、成功、成就の違いは?

あまり日常で使うことが少ない言葉「奏功」。その意味と、類義語との違いをご紹介いたします。

奏功(そうこう)とは「功を奏す」と同じ意味の熟語です。

もともと「奏」は「奏上(そうじょう):天皇に申し上げる」、「成し遂げる」という意味をもっています。
そして「功」は「手柄」、「功績」の意味なので、
「天皇に功績を報告する」という意味になり、そこから転じて、「目標どおりに成し遂げること」という意味で使われるようになりました。

奏効(そうこう)とは、「効き目があらわれること」という意味で、医学、医療の場面で使われる言葉です。
「効」は「効き目、効果」とうい意味をもっているためです。

成功(せいこう)とは、「功を成す」という意味で、
「うまくいく」という意味で使われます。

*奏功と成功の違い*
奏功は「目標のための作戦、手段がうまくいき、成果がでること」で、
成功は「全体的にうまくいくこと」です。

成就(じょうじゅ)とは、「願いが叶うこと」という意味です。
*奏功と成就の違い*
奏功は「功績、結果が出る」という場面で使いますが、
成就は「願い、望みが叶う」といった場面で使います。