「紅娘」と「瓢虫」は同じ読み方をします。
さて何と読むでしょうか?
答え・・・
「てんとうむし」です。
英語では「ladybug」
テントウムシは他にも「天道虫」という漢字もあります。
紅娘の由来:紅色で小さいという見た目から
瓢虫の由来:「瓢」は瓢箪(ひょうたん)のことで、瓢箪のような姿から
天道虫の由来:枝の先などにいくと上に飛び立つため、その姿が太陽、お天道様(おてんとうさま)に向かって飛んでいくと考えられたため
ちなみに紅娘は「べにむすめ」と呼ぶサツマイモの品種もあります。
母の日のプレゼントとしても人気の花「カーネーション」は
ナデシコ科ナデシコ属の多年草ですが、漢字で表すと何でしょうか?
答え・・・
「和蘭石竹」です。
読み方:オランダセキチク
意味:カーネーションの和名
カーネーションは江戸時代初期にオランダから伝わり、
当時はオランダ語の「アンジャベル」「アンジャ」と呼ばれていました。
和蘭石竹の由来:
「和蘭」はオランダから伝来した意味
「石竹」は中国原産のナデシコ科の「セキリン」に似ていたことから
カーネーションの別名:
和蘭撫子(おらんだなでしこ)
麝香撫子(じゃこうなでしこ)
もあります。
ちなみに英語では「carnation」
カーネーションの花言葉は、
赤:「母の愛」「愛を信じる」
白:「純粋な愛」「尊敬」
黄:「軽蔑」「友情」
ピンク:「感謝」など
ダイヤモンドといえば、宝石の王様ですが、漢字で表すと何でしょうか?
ダイヤモンドの和名:金剛石
読み方:こんごうせき
金剛石の由来:「金剛」はサンスクリット語の「vajra」で
「金属の中で最も硬いもの」という意味から。
また「金剛」に「石」を付け、最も硬い石、ダイヤモンドを意味します。
ダイヤモンドとは
英語:diamond
炭素の同素体、最も硬い鉱物
ダイヤモンドの由来:ギリシャ語「アダマース(adámas)」で
「何者も征服できない力を持つ石」を意味しています。
4月の誕生石で、宝石言葉は「純潔」「永遠の絆」「純真無垢」です。
「蛋白石」と「電気石」とは何のことでしょうか?
蛋白石とは?
読み方:たんぱくせき
意味:宝石のオパールの和名
由来:蛋白とは卵の白身を表し、卵の白身に似ていることから
電気石とは?
読み方:でんきせき
意味:宝石のトルマリンの和名
由来:トルマリンは結晶を熱すると電気を帯びることから
オパールとトルマリンは10月の誕生石でもありますが、この和名は面白いですね。
ちなみに、オパールは水分を含む宝石です。
宝石の中で水分を含むものは唯一オパールだけだそうです。
では、「竜髭菜」は何でしょう?
アスパラガスを漢字にすると?
竜髭菜
読み方:アスパラガス
由来:アスパラガスの葉が龍の髭ににているため
アスパラガスという和名は英語のasparagoidesが由来
漢名は「石刁柏(せきちょうはく)」ともいいます。
他にもアスパラガスは和名があり
阿蘭陀(和蘭)雉隠(オランダキジカクシ)、
阿蘭陀(和蘭)独活(オランダウド)、
松葉独活(マツバウド)ともいいます。
由来:キジが隠れるほど、成長すると細かく切れた葉に見える枝が生い茂るため
ちなみに、アスパラガスが日本に入ってきたのは江戸時代、当時は観賞用でした。
明治の頃に食用とされ、本格的な栽培は大正時代から。
また「アスパラギン酸」というアスパラガスから発見され命名された栄養成分もあります。
では、海鼠は何と読む?
食べ物には、面白い別名をもつものがあります。有名なものだと「森のバター」や「海のミルク」ですが、様々な別名をもつ食べ物をご紹介いたします。
「森のバター」は、アボカドの別名です。 (和名:「鰐梨」についてはこちら )
「世界一栄養価の高い果物」としてギネスブックにも認定されるほど、栄養価の高い果物として知られています。その栄養分の特徴は脂肪分で、それをバターに例えているようです。
「海のミルク」は、牡蠣(かき)の別名です。
牡蠣は「完全栄養食品」といわれるほど栄養価が高く、牛乳と同じ様に様々な栄養分があります。そこから牛乳に例えて海のミルクというようです。
「黄色いダイヤ」は?
これは数の子の別名です。お正月料理でよく登場しますが、 高級食材です。その価値と黄色の見た目から「黄色いダイヤ」というようです。
「赤いダイヤ」は?
こちらは小豆の別名です。 健康維持に必要な栄養素が豊富な小豆は、天候に左右され不出来の差が激しく、値段の変動が大きな作物です。そのため、不作の年が続くと、高価になり「赤いダイヤ」というようです。
「黒いダイヤ」または「森の宝石」は?
こちらも有名ですが、トリュフの別名です。フランス料理の定番食材で、とても希少価値が高く、黒い塊という普通のキノコとは違う見た目も、黒いダイヤ、森の宝石というのはぴったりですね。
「黄金の林檎(りんご)」は?
これはトマトの別名です。トマトは様々な呼び方があり、 イタリアでは 「黄金のリンゴ」と意味する「ポモドーロ」、フランスでは 「愛のリンゴ 」を意味する「ポム・ダムール」、イギリスでは「ラブ・アップル」など。ヨーロッパでは貴重な果物や野菜を「リンゴ」と呼ぶ習慣があったことから「黄金のリンゴ」というのですね。
「悪魔の舌」は?
悪魔の舌というのは、蒟蒻(こんにゃく)の別名です。これは蒟蒻の花の見た目が、まるで悪魔の舌のように見えるからのようです。
悪魔の舌に見えますか?
様々なフルーツが店頭に並んでいますが、特に秋になると種類が豊になりますね。
でもそのフルーツ、果物は、カタカナで表記されているものがほとんど。
普段目にするフルーツを漢字表記したらどうなるのか、今回は果物の名前についてご紹介いたします。
先ずはアボカド⇒鰐梨(わになし)
和名を鰐梨(わになし)といい、その表皮が鰐の皮に似ていることが由来とされているとか。
カシス⇒黒酸塊(くろすぐり)
和名を黒酸塊(くろすぐり)といい、「カシス」は仏名。
オレンジ⇒甘橙(あまだいだい)
果実を表す「橙」が、甘い果実の意味で「甘橙」と呼ばれるようになったのですね。
パイナップル⇒凰梨(ほうり)
和名を凰梨(ほうり)といい、パイナップルは英語で、形がpine(松ぼっくり)で、味はapple(林檎)が由来らしいのですが、中国語の漢字で日本に入り、今に至るとか。
キウイ⇒彌猴桃(びこうとう)、鬼木天蓼(おにまたたび)、支那猿梨(しなさるなし)
キウイは、もとは中国原産の果樹で、ニュージーランドに持ち込まれ改良されたものだとか。「彌猴」はアカゲザルを指し、猿が好んで食べる果実だったことに由来しているとか。
フルーツの和名は、馴染みがないものも、由来を知ると納得ですね。