「小指」は「こゆび」と読みますが、違う読み方の苗字(名字)があります。
珍しい名字「小指」さんは何と読むでしょうか?
答え・・・
「こざす」さん、「こざし、こさし、おざし」さんです。
由来:埼玉県、宮城県にある名字(名字)で、埼玉県秩父の「子指」が発祥とされます。
小さな「砂州」ができていた地域を「こさす」と呼び、「小指」の漢字をあてたとされます。
「黒豆」は「くろまめ」と読みますが違う読み方をする名字があります。
珍しい苗字(名字)「黒豆」さんは何と読むでしょうか?
答え・・・
「くろず」さんです。
由来:大分県中津市に古くからある名字
奈良、平安時代に貴族へ黒豆を献上し「黒豆」という名字を賜ったとされる。
ちなみに英語で「黒豆(くろまめ)」は「black soybean」です。
漢数字がつく「一二三」さん、日付けの「四月一日」さんなど珍しい名前があります。
今回は「二十八」という名字(苗字)をご紹介します。
「二十八」さんは何と読むでしょうか?
答え・・・
「つちや」さんです。
由来:「十」は古語で「つづ」といいます。「二十」を「はたち」といいます。
それが「二十」で「つづ」と読むようになり「八」と合わせて「つちや」へ転じ、
もとは「土屋」「土谷」だったものを「二十八」と書き読ませたのではという。
一番長い名字は以前ご紹介しましたが、今回は一番長い名前(姓と名)はなんでしょうか?
答え・・・
12文字
「 平平平平臍下珍内春寒衛門」です。
読み方:ひらたいら へいべいへそしたちんないしゅんかんえもん
昭和初期に栃木県にいた人物の名前だとか。
他にもあるある長い名前
「渡辺七五三吉五郎次郎三郎衛門(わたなべしちごさんきちごろうじろうさんろうえもん)」さん。福島県にいた人物の名前だとか。この渡辺さん以外にも・・・
「古屋敷後部屋新九郎左衛門介之亟(ふるやしき こうぶやしんきろうざえもんのすけのきょく)」は山口県にいらっしゃったとか。
珍しい名字の「直下」さんは何と読むでしょうか?
答え・・・
「そそり」さんです。
「直下(そそり)」の由来・語源:
昔、今でいう石川県加賀市ににあった地名からという説、
崖がそそり立っている場所の真下という意味からという説などあります。
「直下」は「なおした」とも読みます。
珍しい名字に「四十八願さん」があります。
「四十八願」は何と読むでしょうか?
答え・・・
「よいなら、よそなら、よいなが、よそたけ、よそはら」と読みます。
「四十八願」は仏教の経典にある言葉で「しじゅうはちがん」とも読みます。
「四十八願(よいなら)」の由来:
はっきりとした由来は不明ですが、栃木県佐野市葛生東の小字の四十八願という地名があります。
昔、死んだ人を弔うために仏教の「四十八願」とかけ、僧侶が名づけたそうです。
もともと付近の人は、死んだ人を弔うための場所なので「黄泉(よみ)野原」と呼んでおり、「よみのはら」が「よいなら」と変化しました。そこへ「四十八願」と僧侶が名づけたため、「四十八願」を「よいなら」と読むようなったとか。
「漢数字の名前の読み方」にも登場しましたが、
今回は、日付が名字の読み方をご紹介いたします。
皆さんは、どれくらいご存じでしょうか。
「元日田」と書いて、「もとひだ」
この由来は、暖かい季節になって綿入れの着物から綿を抜いていたからだとか。
「五月七日」と書いて、「つゆり」
「つゆり」は「栗花落」とも書くのですが、由来としては、栗の花が落ちるころに梅雨入りするという説や、昔話からの説などがある様です。
「六月一日、六月朔日」と書いて、「うりはり、むりはり、くさか」
「八月一日、八月朔日」と書いて、「はっさく、やふみ、ほずみ、ほそみ、ほづみ」
「はっさく」は「八朔」の読みで、「ほづみ」は稲の新穂を摘む「穂積」ことが由来だとか。
「八月一日宮」と書いて、「ほずのみや」
「八月十五日」と書いて、「あきなか」
「あきなか」の由来は、旧暦の中秋から。
さらに、そこから満月を表す「十五月」を「もちづき」と読んだりもするそうです。
「十一月二十九日」は、「つめづめ」
「十二月晦日」は、「ひづめ、ひなし」
一年の一日が名字だと、その方の誕生日と名字が同じ、という確率はどれほどでしょうね。
また漢数字の名前の読み方をご紹介する予定です。
お楽しみに。