ニュースで「日銀連続指し値オペ実施」や「指値オペ」という言葉を目にしました。
この「指値オペ」は何と読むのでしょうか?また「オペ」は何の意味でしょうか?
指値オペ(指し値オペ)とは
読み方:さしねおぺ
意味:指し値オペレーションの略
日本銀行(日銀)が指定する利回りで国債を買い入れる手法。
将来利回りが大きく上がることを想定とし、長期金利上昇を抑え、
低利回りで無制限に国債を買い入れることができます。
「ICT技術」の「ICT」とは何でしょうか?
英語:Information and Communication Technologyの略
日本語訳:情報通信技術
意味:情報技術の(IT)を活用したコミュニケーションの総称
例えば、学校教育現場で使われるPCやタブレット教材
高齢者のみまもりシステム、テレワーク、自動走行車など
ODRとは何のことでしょうか?簡単にご紹介します。
ODRとは
英語:Online Dispute Resolutionの略
日本語訳:オンライン紛争解決
意味:裁判によらないICT技術での紛争解決手段
インターネット上で紛争の予防、管理、解決まで全てを行うことです。
このサービスによるメリットは、
時間や場所、障害のあるなし、言語の違いに左右されないこと。
移動など費用の面も少なくなります。
非接触、実際には対面しないので、感染症対策にも活用可能です。
ちなみに、オンライン紛争解決の「紛争」とは
もめ事の意味。
国家間の戦争や、企業と消費者間、家庭内など個人間の揉め事のことをいいます。
最近目にする機会が増えた「NFTアート」という言葉があります。この「NFT」とは何の略でしょうか?簡単にわかりやすく説明します。
NFTとは?
英語:Non-Fungible Tokenの略
日本語訳:非代替性トークン(代替不可能なトークン)
意味:偽造不可な鑑定書、所有証明書付きのデジタルデータのことで、
唯一無二の価値を持たせることが可能となります。
取引の大半はイーサリアム(ETH)ブロックチェーン上で取引されています。
例:デジタルアート、ゲーム、漫画などの一点モノ
また「トークン」とは
不正利用が難しいブロックチェーン技術を利用し発行した暗号資産(仮想通貨)の総称。
ちなみに「ブロックチェーン」とは
データの改ざんやコピーなど不正利用が困難な技術のことです。
最近ニュースや新聞で目にする言葉に「トリガー条項凍結解除」があります。
この「トリガー」と「凍結解除」とはどういう意味でしょうか?
トリガーとは
英語:trigger
意味:銃などの引き金、火種、(出来事を)起こす、契機など
トリガー条項とは
意味:2010年にできた税制に関する条項
レギュラーガソリンの小売価格の全国平均が、1リットル160円を3か月連続で超えた場合、ガソリン税(揮発油税)の上乗せを分を停止し、税負担を減らす仕組みです。
トリガー条項の対象は、灯油、軽油も含まれます。
凍結解除とは?
トリガー条項が発動されると、国民の税負担が減りますが、国や地方自治体の税収は減ります。
2011年の東日本大震災の影響から、国は復興のための資金が必要となりました。
国は財源が減っては困るので「トリガー条項」を一時凍結。
そこでこの仕組みを発動させるため、今「凍結解除」なのですね。
サイバー攻撃、ハッカー、ハッキングなどに関連する言葉で
「ハクティビスト」という語を耳にしました。
この「ハクティビスト」とはどういう意味でしょうか?
ハクティビストとは
英語:hacktivist
ハッカー(hacker)と活動家(activist)を合わせた造語
意味:社会的、政治的な主張を目的としてハッキングを行う者
別名:政治的ハッカー
また、社会的、政治的意図の主張目的なハッキング活動を「ハクティビズム(hacktivism)」といいます。
つまり、ハクティビズムを行う人がハクティビストです。
ハクティビズムの例:政治的意図のサーバー攻撃(サーバーをダウンさせる、機密情報を盗む、webサイトの改竄など)
ちなみに、ハッカーとは本来「コンピューターについて高度な知識や技術を持つ人」のことであり、善悪でいうと中立です。
不正侵入など悪の面があるハクティビストはハッカーではなく、厳密には否定的な意味を持つ「クラッカー(cracker)」と言えるでしょう。
最近は、テレワーク、リモートワーク、ワーケーションという言葉をよく耳にします。
その中でワーケーションという言葉について、ご紹介します。
ワーケーションとは
英語では「workcation」と表記されることがありますが
「work」と「vacation」と合わせた造語
意味:観光地などで余暇を楽しみながら仕事をするスタイルのこと
そのスタイルは、普段のオフィスとは離れた場所、リゾート地などで長期滞在しながら働いたり、地方、都市ならではの環境(を有効活用するため)一定期間その地域で働いたり様々です。
ワーケーションは、アメリカで2000年代に提唱され、日本にも取り入れられ、働き改革や、withコロナの新しい日常の一環になっているようです。
ホンダ、トヨタ、JAL、ANAなど国内の民間企業が開発を進めている「eVTOL」に関するニュースを目にする機会が増えました。
このeVTOLの読み方は何でしょうか?
eVTOLとは?
読み方:イーブイトール
英語:electrical Vertical Take Off and Landingの略
日本語訳:電動垂直離着陸機
その内容は…
電動で飛行
離着陸:垂直
滑走路:不要
騒音:小さい
プロペラ(ローター):複数搭載
航行する高度:150~数百メートル
ヘリコプターと比べると、その違いは…
ヘリコプター
通常電動ではない、
騒音:大きい、
プロペラ(ローター)の数:1基
航行する高度:300~数千メートルなど、違いがあります。
人が乗れる大型ドローン、「空飛ぶ車(クルマ)」は、今後「空飛ぶタクシー」など身近な存在となるのでしょうか。楽しみですね。
最近ニュースなどでSDGsと並んで目にする「人権DD」
この「DD」とは何の略でしょうか?
DDとは
英語:「Due Diligence」の略
dueの意味:然るべき、正当な
diligenceの意味:努力、精進
日本語訳:「適正評価」「適正評価手続」「物件精査」
企業買収や不動産投資など金融分野では、
資産先の価値やリスクを査定する意味で使われる言葉
人権DD(人権デューデリジェンス)とは
企業が人権侵害に関わるリスクを特定し、対処する適切で継続的な取り組みのこと。
例えば、「賃金の未払い」「パワハラ、セクハラなどハラスメント」「過度の長時間労働」「外国人労働者の権利侵害」「児童労働」「強制労働」の問題など。
つまり「人権保護は国の義務だけでなく、企業にも責任がある」ということですね。