オリーブを漢字で書くと何でしょうか?
答え…
実は「橄欖」は「かんらん」と読み、オリーブのことではありません。
見た目や用法が似ているために混同されたとか。
また、オリーブは異名があります。
オリーブの異名:「太陽の樹」
枝は「太陽の象徴」「金星の象徴」
オイルは「液体の黄金」とも。
これは古代地中海貿易の主要商品で、「豊穣、富の象徴」のためだとか。
中秋の名月とは?
旧暦の8月15日のことを指し毎年同じ日ではありあません。
現在の月周期と旧暦の数え方は異なるため、中秋の名月が必ずしも満月になるとは限りません。
そのため2020年の中秋の名月は10月1日ですが、実際の満月は10月2日とズレています。
ちなみに、中秋の名月は別名「芋名月」とも呼ばれています。その時期に収穫される里芋をお供えする地域もあるとか。
また、十五夜と関係した珍しい名字も存在します。「八月十五日」や「十五月」さて何と読むでしょう?
「ブルームーン」は青い月ではない?
2020年10月はブルームーンが見えるといいます。
ブルームーンとは?
ひと月のうち二回目に訪れる満月のことをいいます。
ブルームーンは数年に一度の現象の珍しい現象です。
なぜブルームーンは発生するの?
通常満月はひと月に一度、満月から次の満月になるまで約29.5日周期
その周期と月(暦)のズレがブルームーンの発生する理由です。
2020年は10月2日に1回目の満月、二回目が10月31日に発生します。そして2020年で最も小さい(地球から遠い)満月になるそうです。
ちなみに2020年の中秋の名月(十五夜)は10月1日です。
アメリカの州には、愛称(ニックネーム)がついている州があります。その一つに、宝石州という愛称があります。
これはアイダホ州の愛称なのですが、今回は「宝石州」について、少し詳しくご紹介します。
宝石州とは
読み方:ほうせきしゅう
意味:アメリカのアイダホ州(Idaho)の愛称(ニックネーム)
英語:Gem State(Gemは宝石のこと)
他の漢字:愛州
アイダホ州(Idaho):アイダホ州はアメリカの北西部に位置し、カナダの国境に接しています。
宝石州の由来:アイダホ州には西ロッキー山脈があり、
その山々が宝石の様に美しく、貴重なものといういうことから
ちなみに、「州の石」や「州の野菜」というものもあり
州の石:アイダホスターガーネット
(ルビーやサファイア以上に貴重なものだとか)
州の野菜:ポテト(アイダホポテトは有名ですね)
では、ジャガイモの別名は?
モグラと言えば、地中で生活する哺乳類。
古くは、
もぐらもち、
むぐろもち、
むぐらもち
むぐら、
うぐらもち、
うぐら、
うごろもち、
うぐろもち、
などと呼ばれていました。
そして「モグラ」を表す漢字は複数あります。
「土竜」もぐら
「偃鼠」えんそ
「土龍」もぐら、どりゅう、もぐらもち、むぐら、うころもち
「鼴鼠」もぐら、むぐらもち、うぐろもち
「鼹鼠」もぐら、うごろもち
「土豚」もぐら
「田鼠」もぐら、でんそ、たねずみ
「鼹手」もぐら
「鼴」もぐら、もぐらもち、えん
「鼹」もぐら、もぐらもち、えん
時代によって読み方が変わってくるものですが、
「モグラ」の異名(別名)は様々あり興味深いですね。
ちなみに、「土竜」は、本当はモグラではなくミミズを指す漢名でした。
しかし、もぐらがミミズを好むことから誤用され今に至るとか。
本当に興味深いですね。
では、「海鼠」とは何でしょう?
アユといえば、「鮎」が先ず浮かぶでしょうか。
名前の由来は諸説ありますが、産卵のために川を下る「あゆる」(落ちるの意)からと言われています。他に、神前に供える食物であるというところから「饗(あえ)」に由来するとも言われています。
そしてアユには異名が数多くあります。今回はその異名についてご紹介します。
「鮎」
読み方:あゆ
由来:神功皇后がこの魚を釣って征韓の勝敗を占ったことから
ちなみに中国では「鮎」はナマズの意味です。
「香魚」
読み方:あゆ、こうぎょ
由来:独特の香気をもつことに由来
「年魚」
読み方:あゆ、ねんぎょ
由来:一年で一生を終えるため
ちなみに、鮭(しゃけ)も一生が一年で終わるため年魚といわれます。
「銀口魚」
読み方:ぎんこうぎょ
由来:泳いでいると口が銀色に光るため
「渓鰮」
読み方:けいうん
由来:渓流の鰮(いわし)の意味から
「細鱗魚」
読み方:さいりんぎょ
由来:鱗が小さいため
うろこを取らずとも食せますね。
「国栖魚」
読み方:くずうお
由来:奈良県に住んでいた国栖という人々が、吉野川のアユを朝廷に献上したことから
「鰷魚」
読み方:はや、やなぎばえ
由来:江戸時代の書物の「ハエ」の誤記など
本当にたくさんの異名を持った魚ですが、一般的に6月が鮎釣りの解禁です。鮎を見かけたら、これらの異名も思い出してみてください。
では、ほかにも異名をもつ魚「翻車魚・浮木・曼波魚」は何の魚?
海や魚のつく名前はたくさんありますが、
「翻車魚・浮木・曼波魚」から何を想像しますか?
今回はこの二つについてご紹介します。
「翻車魚」
読み方:マンボウ
別名:「浮木(うきぎ)」
ちなみに漢字文化圏では「曼波魚」とも表記されます。
由来:諸説ありますが、体が丸いため「円坊鮫(まんばうざめ)」からきているという説。方形(四角形)という意味の「満方」かからきているという説など。
「浮木(うきぎ)」の由来:水面に体を横にして浮かぶ様子(体についた寄生虫を太陽にあてて滅菌するためともいわれる行動)から。
マンボウは泳ぎはあまり上手ではなく、皮膚が弱いデリケートなお魚で飼育も大変だとか。そのため角をなくすなど工夫されたマンボウ専用の水槽で飼育されています。
水族館でマンボウを見る機会があったら、漢字も思い出してみるとまた違う姿に見えるかもしれませんね。
ちなみにマンボウは食用としても美味らしいですが、鮮度がすぐ落ちるためなかなか流通しないお魚だそうです。