スポンサーリンク
カテゴリー
使い分け

「時期尚早」の意味と、間違いやすい「時期早尚」「時期早々」

「それを行うにはまだ早すぎること。また、そのさま。」
これを表す四字熟語は・・・

時期尚早(じきしょうそう)」です。

「時期早尚」や「時期早々」といいうのは誤りです。意味がわかれば、きっと誤って使うことはなくなると思います。

時期尚早(じきしょうそう)」とは、
「それを行うにはまだ早すぎること。また、そのさま。」
単に、「何かをする時期が早すぎる」というのではなく、
「仮に今行っても成功しない(うまくことが運ばない)」という意味も含んでいます。
尚早」は「尚、早し(なお、はやし)」とそのまま覚えるといいですし、「」には「まだ」という意味があるので「まだ、はやい」と覚えるのもいいですね。

時期」は期間を意味し、タイミングのことです。

この「時期」を「時機」とするのも間違いです。

時機」とは、「あることを行うのにちょうどよい頃合い、チャンスのこと。」

早すぎるのはチャンスではなく、タイミグなので、「時期尚早」というわけです。

スポンサーリンク
カテゴリー
使い分け

止まる、泊まる、留まる、停まる、意味と違い

止まる」とは?
動いていたものが動かなくなること。
例え:時計が止まる。
蝶々が花に止まる。

泊まる」とは?
他の家で夜を過ごすこと、停泊すること。
例え:旅館に泊まる。
別荘に泊まる。

留まる」とは?
ある位置から固定されて動かないこと、印象に残ること。
例え:目に留まる。

停まる」とは?
動いているもの(特に乗り物)が、一時的にとまること。
例え:バスが停まる。

ちなみに「駐車」の「駐める」は、常用漢字表では「とどめる」です。
したがって、厳密には「とめる」とはいいませんが、「とめる」と当て字で使う方もいるようです。

スポンサーリンク
カテゴリー
食べ物

山のうなぎ、海の牛肉、畑の納豆とは?

食べ物には、面白い別名をもつものがあります。
「森のバター」や「海のミルク」については→こちら
今回は海と畑のシリーズを一挙ご紹介いたします。

*海シリーズ*
海の大豆」は、海苔の別名です

海のパイナップル」はホヤの別名です

海の牧草」は鰯(イワシ)の別名です

海の牛肉」は海苔の別名です

海の怠け者」はアワビの別名です

海のフォアグラ」は、あん肝の別名です

*畑シリーズ*

畑の肉]は大豆の別名です

畑のキャビア」はとんぶりの別名です

畑のミルク」は 葡萄(ぶどう)の別名です

畑の納豆」はオクラの別名です

*番外*
大地のリンゴ」はジャガイモの別名です

山のうなぎ」は自然薯の別名です

スポンサーリンク
カテゴリー
自然

「非想非非想天」「非想非非想処」の意味、読み方

非想非非想天(ひそうひひそうてん)」と
非想非非想処(ひそうひひそうしょ)」をご存じですか?
舌を噛みそうな言葉ですが、どちらも仏教用語で、
有頂天(うちょうてん)」のことを意味します。

この「有頂天」は仏教の世界観の一つで、
「天上界における最高の天」を意味するサンスクリット語が語源です。
そして現在は、「天の最上にある天に登りつめる」「絶頂を極める」の意味に転じ、「舞い上がること、上の空になること」として使われています。

スポンサーリンク
カテゴリー
使い分け

奏功、奏効、成功、成就の違いは?

あまり日常で使うことが少ない言葉「奏功」。その意味と、類義語との違いをご紹介いたします。

奏功(そうこう)とは「功を奏す」と同じ意味の熟語です。

もともと「奏」は「奏上(そうじょう):天皇に申し上げる」、「成し遂げる」という意味をもっています。
そして「功」は「手柄」、「功績」の意味なので、
「天皇に功績を報告する」という意味になり、そこから転じて、「目標どおりに成し遂げること」という意味で使われるようになりました。

奏効(そうこう)とは、「効き目があらわれること」という意味で、医学、医療の場面で使われる言葉です。
「効」は「効き目、効果」とうい意味をもっているためです。

成功(せいこう)とは、「功を成す」という意味で、
「うまくいく」という意味で使われます。

*奏功と成功の違い*
奏功は「目標のための作戦、手段がうまくいき、成果がでること」で、
成功は「全体的にうまくいくこと」です。

成就(じょうじゅ)とは、「願いが叶うこと」という意味です。
*奏功と成就の違い*
奏功は「功績、結果が出る」という場面で使いますが、
成就は「願い、望みが叶う」といった場面で使います。

スポンサーリンク
カテゴリー
数字

将棋のタイトル戦とは?何も知らない人でも簡単にわかる話

藤井聡太七段が、王将挑戦をかけ、広瀬章人竜王に残念ながら敗れてしまいました。
勝てば30年ぶりの最年少記録ということでしたが、この王将挑戦とは何? と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
王将戦とは、八大タイトル戦の一つなのですが、その八大タイトルについて簡単にご紹介いたします。

将棋には「八大タイトル」と呼ばれる、スポンサーがつき、賞金がでる大会が8こあります。
八大タイトルには賞金額によって序列があります。


竜王(りゅうおうせん)
スポンサー:読売新聞社、賞金:4320万円


名人(めいじんせん)
スポンサー:毎日新聞社、朝日新聞社、賞金:2000万円


叡王(えいおうせん)
スポンサー:ドワンゴ、賞金:推定2000万円


王位(おういせん)
スポンサー:ブロック紙3社連合(北海道新聞社、中日新聞社、西日本新聞社)、賞金:1000万円


王座(おうざせん)
スポンサー:日本経済新聞社、賞金:800万円


棋王(きおうせん)
スポンサー:共同通信社、賞金:600万円


王将戦(おうしょうせん)
スポンサー:スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社、賞金:300万円


棋聖(きせいせん)
スポンサー:経済新聞社、賞金:300万円

最も格が高いのはどのタイトルか?
賞金額からいえば、①竜王戦です。
しかし歴史的な長さからいえば、最も歴史が古い➁名人戦です。
これらは明確な決まりがないため、どちらが格上かは意見が分かれるようです。

スポンサーリンク
カテゴリー
食べ物

森のバター、黒いダイヤ、黄金の林檎、悪魔の舌とは?

食べ物には、面白い別名をもつものがあります。有名なものだと「森のバター」や「海のミルク」ですが、様々な別名をもつ食べ物をご紹介いたします。

森のバター」は、アボカドの別名です。 (和名:「鰐梨」についてはこちら

「世界一栄養価の高い果物」としてギネスブックにも認定されるほど、栄養価の高い果物として知られています。その栄養分の特徴は脂肪分で、それをバターに例えているようです。

海のミルク」は、牡蠣(かき)の別名です。

牡蠣は「完全栄養食品」といわれるほど栄養価が高く、牛乳と同じ様に様々な栄養分があります。そこから牛乳に例えて海のミルクというようです。

黄色いダイヤ」は?

これは数の子の別名です。お正月料理でよく登場しますが、 高級食材です。その価値と黄色の見た目から「黄色いダイヤ」というようです。

赤いダイヤ」は?

こちらは小豆の別名です。 健康維持に必要な栄養素が豊富な小豆は、天候に左右され不出来の差が激しく、値段の変動が大きな作物です。そのため、不作の年が続くと、高価になり「赤いダイヤ」というようです。

黒いダイヤ」または「森の宝石」は?

こちらも有名ですが、トリュフの別名です。フランス料理の定番食材で、とても希少価値が高く、黒い塊という普通のキノコとは違う見た目も、黒いダイヤ、森の宝石というのはぴったりですね。

黄金の林檎(りんご)」は?

これはトマトの別名です。トマトは様々な呼び方があり、 イタリアでは 「黄金のリンゴ」と意味する「ポモドーロ」、フランスでは 「愛のリンゴ 」を意味する「ポム・ダムール」、イギリスでは「ラブ・アップル」など。ヨーロッパでは貴重な果物や野菜を「リンゴ」と呼ぶ習慣があったことから「黄金のリンゴ」というのですね。

悪魔の舌」は?

悪魔の舌というのは、蒟蒻(こんにゃく)の別名です。これは蒟蒻の花の見た目が、まるで悪魔の舌のように見えるからのようです。

悪魔の舌に見えますか?

スポンサーリンク
カテゴリー
使い分け

以上、以下、未満、超える、違いと使い分け

「以上」と「以下」、「未満」と「超える」の違いについて、ご紹介いたします。

以上(いじょう)とは、ある基準よりも上であることで、
以下(いか)とは、ある基準よりも下のことで、
基準となる数量を含みます。

未満(みまん)とは、「いまだ満たず」の意味で、
基準となる数量を含まず、それより少ない数のことです。

例えば、18歳以上は18歳を含み、
18歳未満は18歳を含まず、17歳以下を意味します。

数学では、基準となる数量を含まない場合、
以上の代わりに「より大きい」、「超える(こえる)」
以下の代わりに「より小さい」、「未満(みまん)」と表現します。

しかし、数学ではない他の場面では、
以下の意味は「~より下」であり、
「~を含んで下」ではなく、基準を含まない「以下」もあります。

例えば、「彼の能力は小学生以下」という場合、
「小学生と同程度かそれより下の能力」ではなく、
「小学生ほどの能力もない」という意味で使われます。
また、「以上」も同じ様に「想像以上」という場合、
「想像していたものを越えている」という意味となり、
想像という基準を含んではいません。

スポンサーリンク
カテゴリー
使い分け

からだ「体」「身体」「體」の違いと使い分け

「からだ」を漢字にするとき、「体」と「身体」と書くことがあります。
この使い分けはなんでしょうか?

まず「からだ」は「」「身体」「」「」「」の漢字がありますが、「体」以外は常用漢字ではありません。
そして、「体」と「躰」は同じ意味で、「體」は「体」の旧字体です。
なので新聞やニュースでは、「身体」と書いた場合は、「からだ」ではなく「しんたい」と読みます。
では、体と書いた場合と、身体と書いた場合、どんな意味があるのでしょうか?
「体」の場合:
人間以外の動物や生き物に対しても使い、物体の「からだ」を意味しています。また胴体だけの部分を指していうこともあります。
「身体」の場合:
心や精神の意味でも使われ、ほぼ人間に対しての「からだ」を意味しています。

スポンサーリンク
カテゴリー
使い分け

おじさん、伯父さん、叔父さん、小父さんの違いと、意味、由来

「おじさん」を漢字にすると「伯父さん」「叔父さん」「小父さん」と三種類の「おじさん」があります。
「おじさん」という相手によって使い分けが生じます。今回はこの違いとその由来をご紹介いたします。

先ず「おじさん」とは親戚、親類縁者のおじさんと、親類ではない他人の大人の男性を指して言う場合の二つに分けられます。
全くの他人の「おじさん」は、「小父さん」と書きます。

次に親族の「おじさん」は、自分の父か母の兄弟のことですが、
自分の父または母の兄の場合、「伯父さん
自分の父または母の弟の場合、「叔父さん」となります。

では、なぜ「伯父」と「叔父」は区別されるのでしょうか?
それは儒教の教えに由来しています。
中国では、兄弟間の年功序列が厳しく区別されていました。
伯仲叔季(はくちゅうしゅくき)という四字熟語が表すように、
最年長は「伯」、次男は「仲」、三男は「叔」、末っ子は「季」と呼んでいました。
そのことが日本にも入ってきて、自分の父または母の兄を「伯父」、弟には「叔父」という字があてられるようになったとか。

ちなみに、「おばさん」についても、同じ様に考え、父または母の姉は「伯母さん」
父または母の妹は「叔母さん」、そして親族以外の他人の大人の女性は「小母さん」となります。
これらの違いに注意して見てみると、結婚式の席次などは、その方との関係がよく見えてきますね。

スポンサーリンク