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「創業」「創立」「設立」の違いを簡単に説明

創業〇年、設立○△周年、創立△年など
会社や団体の説明などで使われることを耳にする機会があると思います。
この「創業創立設立」の違いは何でしょうか?

創業」とは、事業を始めること(事業を開始した時期)
一般的に個人や組織は関係なく、業務を始めれば創業となります。

創立」とは
組織や機関を初めて立ち上げること(事業を開始した日)
一般的に学校や団体、企業など幅広く使われる言葉です。

設立」とは
商業、法人を登記すること(法人登録した日)
企業に使われる言葉です。

ちなみに、創業、創立日は法的な意味はありませんが、
設立日は会社法に則り、登記した日であり、
社会的に認められたという意味になります。

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「発足」の読み方は「はっそく」「ほっそく」?

発足」の読み方は「はっそく」「ほっそく」どちらでしょうか?

答え「はっそく」と「ほっそく」
どちらも正しい読みです。
しかし、現在は「ほっそく」の読み方が一般的とされています。

「発足」の意味
組織や団体などが活動を始めること。
出発すること。

「発」を「はつ」と読むのは漢音
「ほつ」と読むのは呉音とされています。
呉音は仏教の言葉や漢音が伝わる前に定着していた日本語によく使われています。

室町時代の書物『日葡辞書』(にっぽじしょ。)には
「発足」を「はっそく」「ほっそく」の両方の読みが記載されており、その頃はどちらも一般的に使われていたと考えられます。

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「礼賛」は「れいさん」?読み方と意味

礼賛」は「礼讃礼讚」とも書きますが
「礼賛・礼讃・礼讚」はどれも「らいさん」と読みます。

「礼賛」のは「れい」と読むため、「れいさん」と読みたくなりますが、「らい」とも読み「らいさん」です。

意味:「褒めたたえること」
もとは仏語で、三宝(仏・法・僧)を拝み、たたえるという意味です。

使い方、例文
・先人の遺業を礼賛する
陰翳礼讃(谷崎潤一郎の随筆)
一刀三礼(いっとうさんらい)
仏像を作るときは、一彫りごとに三回礼拝するという意味で「慎みを持って、深く敬いながら仕事をすること」

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「元も子もない」と「身も蓋もない」「本末転倒」の違い・意味・類義語

「元も子もない」は「もともこもない」と読みます。

元は「元金」の「元」
子は「利子」の「子」を指し、
「利益も元手もなくす」という意味です。
そして、「本来の意義や目的が失われるだけでなく、
失う必要のないものまで失われる」という意味で使います。

「元も子もない」の類義語:

「無駄骨を折る」
「台無し」

「元も子もない」と似ているようで違う言葉:

「身も蓋もない」

表現が直接的で、情緒がないという意味で、
ものごとを素直に表現しすぎ、風情や情緒も感じられない状況で使います。

「本末転倒」
物事の根本的な部分と、ささいな部分を取り間違うこと。
大切なことと、そうでないことを間違えること。を表す言葉であり、「元も子もない」の様にすべてを失った時に使う言葉ではありません。

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「相殺」と「相殺」の意味と読み方

「相殺」と「相殺」は同じでしょうか?

相殺とは

読み方:「そうさい」
意味:差し引て帳消しにすること
類義語:帳消し、償う、取り消す

「相殺」の「相」は互いにという意味
「殺」は減らす、そぐ、差し引くという意味から成る言葉です。

たいていの場合、「そうさい」の意味の使われ方でしょう。
しかし、相殺は「そうさつ」と読むこともできます。
この場合、意味は「互いに殺しあうこと」となります。
少々物騒な意味になりますので、「相殺」を使う時は注意しましょう。
ちなみに、「殺」を「さい」と読む言葉は
「相殺」の他には減殺があります。

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食べ物

「春の七草」の由来「七草粥」を食べる本当の理由とは

春の七草といえば
(せり)
(なずな)=ぺんぺん草
御形(ごぎょう)=母子草(ははこぐさ)
繁縷(はこべら)=はこべ
仏の座(ほとけのざ)=小鬼田平子(こおにたびらこ)
(すずな)=(かぶ)
蘿蔔(すずしろ)=大根(だいこん)ですが、

なぜ1月7日に七草粥をたべるのでしょう?

お正月にごちそうを食べすぎた胃を休めるためでしょうか?
実は人日の節句」という五節句の行事で、
一年の無病息災を祈って食べるものなのです。

五節句とは
1月7日人日
3月3日上巳
5月5日端午
7月7日七夕(しちせき)
9月9日重陽を指します。

中国には人日の日に七種類の野菜を入れた汁物
「七種菜羹(ななしゅさいのかん)」を食べて無病息災を祈るという行事がありました。
平安時代に中国からの風習が多く伝わり、
古来日本にあった雪の間から目を出した若菜を摘む「若菜摘み」と、「七種菜羹」が合わさり、宮中行事として「七草粥」が食べられるようになりました。
そして江戸時代に庶民に広がったそうです。
当時の七草は「米・粟・きび・ひえ・みの・ごま・小豆」で、現在とは違っていました。
鎌倉時代になって現在の七種「せり・なずな・ごぎょう・はこべら・ほとけのざ・すずな・すずしろ」になったといわれています。

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「一日の長」は「いちにちのちょう」「いちじつのちょう」?意味と由来

一日の長」という言葉がありますが
この「一日」は読み方は「いちにち」「いちじつ」?

正解は、「いちにち」「いちじつ」どちらも読みますが、「いちじつ」と読む方が多いです。その理由も最後にお話しします。

「一日の長」の意味と由来
意味:少し年上。経験や知識、技能などが他の人より少し優れていること。

論語の「吾一日長乎爾、亟吾以也」
吾一日爾より長ずるを以て、吾を以てすることなかれ
(われいちにちなんじよりちょうずるをもって、われをもってすることなかれ)が由来です。言葉の意味は「私が君たちより少し年上だからと言って、遠慮してはいけない」ということ。

使い方としては、尊敬の意味でも謙遜の意味でも使えます。

元は論語、中国の言葉を訳したため、昔は「いちじつ」と「いちにち」どちらも使われており、どちらが先に使われたかは不明だそうです。ただ現在は、新聞やテレビなどの報道では「いちじつ」を使っています。

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「おおばんぶるまい」は大判・大番・大盤振舞い?

「おおばんぶるまい」の「おおばん」は大判、大番、大盤どれでしょうか?

おおばんは、元々は「椀飯」「椀に盛った飯」の意味で、「わんばん」から「おうばん」になり、「おおばん」と変化し、「大皿」の意味の「大盤(おおばん)」となったとか。

では「椀に盛った飯」が「大きな皿」の意味になぜ変わったのか?その由来、語源は何でしょう?

平安時代、宮中行事で椀に盛った食事を振る舞っていました。それを「椀飯振舞い」といっていました。
その影響を受け江戸時代には、正月など大勢を招いた宴会や祝儀で、盛んなもてなしをすることをいうようになりました。
この気前の良い豪快なイメージから「椀飯」から「大きな皿、器」の意味「大盤」が当てられるようになったと考えられています。
読み方や、漢字が当て字に変わったりと、時代による変化は興味深いですね。

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福袋の起源・由来は?

現在、初売りには必ずと言っていいほど「福袋」なるものが販売されています。
この「福袋」の意味は?
いつから販売されているのでしょうか?

福袋の起源ははっきりとはしていませんが、ひとつは
江戸時代「えびす袋(恵比寿袋、恵比須袋、袋など)」とも言われています。
日本橋にあった越後屋(現在の三越)や、大丸呉服店(現在の大丸の前身)が、裁ち余りの生地を袋にいれて販売していたものです。

もうひとつは、明治時代「「多可良函(たからばこ)」です。
いとう呉服店(現在の松坂屋の前身)が「多可良函(たからばこ)」と名付け販売していたものです。

福袋には在庫処分の意味合いが含まれていますが、
当時の福袋には、金の帯が入ったものがあったり、
それを引き当てた人が福を得るというような遊びもあったとか。

昭和の時代には、福袋は一般的となり戦後は大人気となります。現在では、中身が見えたり、正月初売り以外にも「夏の福袋」を販売する店もあるのだとか。

ちなみに福袋は日本が発祥で、現在はアメリカなどでも lucky bag (ラッキーバッグ)と呼ばれ売られているそうです。

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自然

初夢はいつ?「一富士二鷹三茄子」の続きと由来

年が明けると初夢が話題にあがりまね。「初夢」はその内容で新年の運勢を占う夢占いの一種ですが、いつ見た夢のことでしょうか?
元日の夜?2日の夜?

古くは立春が一年の始まりとされていたので、節分の夜みる夢とされ、その後「事始め」が1月2日であることから2日の夜に見る夢と変わりました。
現在では「その年最初に見る夢」または
元日の夜または1月2日の夜に見る夢」が一般的のようです。

では初夢で見ると縁起がいいといわれる
一富士二鷹三茄子いちふじにたかさんなすび」その意味、由来は

一、富士…「不死、無事」の意味
二、…「高、貴」に通じ、立身出世を意味
三、茄子…財を成す、事を成すの意味

そして「一富士二鷹三茄子」の続きがあります。
「四扇五煙草六座頭(しおうぎごたばころくざとう)です。

四、…末広がりを意味
五、煙草…煙草の煙は上に上がることから、上に上がる縁起が良いもの
六、座頭…座頭は剃髪した盲人のことで「毛が無い」→「怪我が無い」の意味

初夢、どんな内容か楽しみですね。