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以上、以下、未満、超える、違いと使い分け

「以上」と「以下」、「未満」と「超える」の違いについて、ご紹介いたします。

以上(いじょう)とは、ある基準よりも上であることで、
以下(いか)とは、ある基準よりも下のことで、
基準となる数量を含みます。

未満(みまん)とは、「いまだ満たず」の意味で、
基準となる数量を含まず、それより少ない数のことです。

例えば、18歳以上は18歳を含み、
18歳未満は18歳を含まず、17歳以下を意味します。

数学では、基準となる数量を含まない場合、
以上の代わりに「より大きい」、「超える(こえる)」
以下の代わりに「より小さい」、「未満(みまん)」と表現します。

しかし、数学ではない他の場面では、
以下の意味は「~より下」であり、
「~を含んで下」ではなく、基準を含まない「以下」もあります。

例えば、「彼の能力は小学生以下」という場合、
「小学生と同程度かそれより下の能力」ではなく、
「小学生ほどの能力もない」という意味で使われます。
また、「以上」も同じ様に「想像以上」という場合、
「想像していたものを越えている」という意味となり、
想像という基準を含んではいません。

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からだ「体」「身体」「體」の違いと使い分け

「からだ」を漢字にするとき、「体」と「身体」と書くことがあります。
この使い分けはなんでしょうか?

まず「からだ」は「」「身体」「」「」「」の漢字がありますが、「体」以外は常用漢字ではありません。
そして、「体」と「躰」は同じ意味で、「體」は「体」の旧字体です。
なので新聞やニュースでは、「身体」と書いた場合は、「からだ」ではなく「しんたい」と読みます。
では、体と書いた場合と、身体と書いた場合、どんな意味があるのでしょうか?
「体」の場合:
人間以外の動物や生き物に対しても使い、物体の「からだ」を意味しています。また胴体だけの部分を指していうこともあります。
「身体」の場合:
心や精神の意味でも使われ、ほぼ人間に対しての「からだ」を意味しています。

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おじさん、伯父さん、叔父さん、小父さんの違いと、意味、由来

「おじさん」を漢字にすると「伯父さん」「叔父さん」「小父さん」と三種類の「おじさん」があります。
「おじさん」という相手によって使い分けが生じます。今回はこの違いとその由来をご紹介いたします。

先ず「おじさん」とは親戚、親類縁者のおじさんと、親類ではない他人の大人の男性を指して言う場合の二つに分けられます。
全くの他人の「おじさん」は、「小父さん」と書きます。

次に親族の「おじさん」は、自分の父か母の兄弟のことですが、
自分の父または母の兄の場合、「伯父さん
自分の父または母の弟の場合、「叔父さん」となります。

では、なぜ「伯父」と「叔父」は区別されるのでしょうか?
それは儒教の教えに由来しています。
中国では、兄弟間の年功序列が厳しく区別されていました。
伯仲叔季(はくちゅうしゅくき)という四字熟語が表すように、
最年長は「伯」、次男は「仲」、三男は「叔」、末っ子は「季」と呼んでいました。
そのことが日本にも入ってきて、自分の父または母の兄を「伯父」、弟には「叔父」という字があてられるようになったとか。

ちなみに、「おばさん」についても、同じ様に考え、父または母の姉は「伯母さん」
父または母の妹は「叔母さん」、そして親族以外の他人の大人の女性は「小母さん」となります。
これらの違いに注意して見てみると、結婚式の席次などは、その方との関係がよく見えてきますね。

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電気、電機、電器の意味と、違い、使い分けは?

電気電機電器の意味と、違い、使い分けについて

「日本電気」「松下電器」「三洋電機」「ヤマダ電機」「ベスト電器」など「でんき」が社名につくものは多数ありますが、この「電気」と「電機」と「電器」の違いはなんでしょう?

先ず「電気」とは、
摩擦電気や放電電流などの現象の総称。
「電気をつける、消す」「電気料金」や、電力や電灯のこともいいます。
ちなみに「電気」という言葉は、日本には元々なく、江戸時代にオランダの「エレキテル」「エレキ」が使われ、明治の頃に中国からの「雷電之気(らいでんのき)」を省略し、
「電気」という言葉を使うようになったとか。

次に「電機」とは
「電気機械」の略で、電力によって動く機械全般のことです。
工業用の電気で動く比較的大きな製品を「電機」ということもあります。が、その大きさで使い分けるのは、あいまいなこともあります。

電機=機械、装置と捉え区別する方法がおすすめです。

「電器」とは
「電気器具」の略で、「電力を用いて動かす器具」という意味です。
日常生活で使用する電化製品は、「電器」です。
電器=器具、道具と捉え区別すると、分かりやすいと思います。

冒頭の社名に使われている「でんき」の由来は、
会社ごとに違うようなので、こちらは固有名詞として
それぞれ区別するほかないようです。

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かわる「変わる」「代わる」「替わる」「換わる」の意味、違い、使い分け

かわる「変わる」「代わる」「替わる」「換わる」の意味、違い、使い分けをご紹介します。

「変わる(変える)」とは、

前と違った状態になること。
使用例:予定が変わる、住所が変わる、季節が変わるなど

「代わる(代える)」とは、

あるものが、他のものの役割をすること。
使用例:運転を代わる、打席を代わるなど

「替わる(替える)」とは、

同じ種類の別のものといれかわること。
使用例:日替わりメニュー、洗剤を詰め替える、着替えるなど

「換わる(換える)」とは、

とりかえられ、別のものになること。
使用例:言い換える、円をドルに換えるなど

ただし、「替わる」と「換わる」はよく混用されるので、ひらがなで表記されることも多いです。
また「替わる」と「代わる」は、意味がよく似ているため、厳密に使い分けるのは難しいですね。

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「暖かい」「温かい」の違いと使い分け

暖かい、暖める」「温かい、温める」の違い、
意味と使い分けについてご紹介いたします。

「あたたかい」という時、暖かい?温かい?
どちらの漢字を使うのか迷うってしまうことはないでしょうか。
例えば
・あたたかい部屋
・あたたかい色
・あたたかい家庭
・あたたかい料理
迷った時は、反対語が何かを考えると、
割と簡単に使い分けられます。

先ず、「暖かい、暖める」の場合
反対語は「寒い」
漢字の成り立ちは「暖」の中に日があります。
これは太陽の象形です。
つまり「暖」は気象や気温を表す漢字で、
体全体で感じるあたたかさの事をいいます。

次に「温かい、温める」の場合
反対語は「冷たい」
触覚など、体の一部で直接感じる事をいいます。

「暖かい」の使用例
暖かい部屋
(反対語は「寒い部屋」、体全体であたたい気温を感じている)
暖かい色
(暖色に対して寒色)

「温かい」の使用例
温かい家庭
(反対語は「冷たい家庭」、体の一部である心であたたかさを感じている)
温かい料理
(反対語「冷たい料理」、体の一部舌であたたかさを感じている)

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香り、薫り、馨りの違いと意味、使い分け

「香り、香る」「薫り、薫る」「馨り、馨る」の違いと意味、使い分けについてご紹介いたします。

「香り、薫り、馨り」どのかおりも、いい匂いの時に使います。

香り」は、鼻で感じるいい匂い、具体的に嗅ぐことができるにおい。例えば、花のり香、香水の香り

薫り」は、抽象的、比喩的な意味合いで使います。例えば、ロマンの薫り、風薫る

馨り」は、遠くまでいい匂いが広がるという意味と、「良い結果」という意味もあります。使い方は「薫り」と同じです。

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今さら聞けない「忖度」の意味、使い方、類義語、反対語

忖度(そんたく)」という言葉、2017年の流行語大賞にもなりましたが、その意味と使い方は?ときかれると、即答できないことも。今回は「忖度」の意味と使い方を、簡単に確認したいと思います。

「忖度」とは

「相手の気持ちを推し量ること」であり、相手に対する思いやりを表す言葉です。
相手の求めているものは何か、どう思っているのかを察し、予測する、日本の文化ともいえる言葉です。

しかし最近は、目上の人の気持ちを推測し、配慮するという意味で使われることが多くなり、
「言われたわけではないが、上司がきっと望んでいるであろうことをする」というイメージをもっている人も多いと思います。

「忖度」の使い方例文
本来「忖度」は文章で使われ、口頭では使うことがあまりない言葉ですが、ビジネスや日常生活の場面で使うとしたら・・・

・お客様の気持ちを忖度し、新しい提案をする。
・親の思いを忖度し、帰宅時間を早めた。
・私は和食より洋食が好みだが、友人の好みを忖度し、ランチは和食にした。
・彼の気持ちは忖度しかねる

「忖度」の類義語
少しニュアンスが変わりますが、置き換えできる語をいくつかご紹介します。

推測(すいそく):今ある情報をもとに推量すること。
憶測(おくそく):自分で勝手に推測すること。
推察(すいさつ):他人の心中を想像し理解すること。
推考(すいこう):物事の道理や事情などを推測して考えること。
斟酌(しんしゃく):相手の事情や心情をくみとること。
顧慮(こりょ):気を使いあれこれ考え心をくばること。
慮る(おもんぱかる):じっくり考え、思いめぐらすこと。

「忖度」の反対語

惻隠の情(そくいんのじょう):他人に同情する、かわいそう、不憫(ふびん)など哀れにおもう気持ちのこと。

「惻隠」とは、相手を自分の下とみて思う言葉で、
「忖度」は、相手を上にみて、推し量る言葉ということですね。

ちなみに「慮る」は、「おもんぱかる」と読みますが、「おもひ(い)はかる」が転じた言い方です。「おもんばかる」ともいいます。

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捺印、押印、押捺、調印の違い

捺印(なついん)」と「押印(おういん)」の違いは何でしょうか?

捺印は「署名捺印」、押印は「記名押印」を略して使われるようになったもので、当用漢字外であった「捺印」の代わりに「押印」を用いるようになったとか。
なので、押印と捺印の意味の違いはほとんどないといってもよいのです。

(署名、記名の違いはこちら

では「押捺(おうなつ)」とは?
印鑑を押すことに加え、拇印(ぼいん)を押すことも含まれます。

ちなみに「調印(ちょういん)」とは?
署名と同じ意味ですが、条約や協定など大きな契約に使われ一般的な契約に使われることはありません。

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署名、記名、サインの違いは?

様々な場面で、名前を記す機会がありますが、署名、記名、サインの違いは何でしょうか。

署名(しょめい)」とは、「自署(じしょ)」ともいい、本人が自分で名前を手書きすることです。
筆跡は人によって違うため、本人が書いたという証拠にもなります。

記名(きめい)」とは、本人でなくとも代筆でも、印刷されたものでも、ゴム印で押したものでも構いません。

法的には(新商法第32条『この法律の規定により署名すべき場合には、記名押印をもって、署名に代えることができる。』と規定され、)記名+押印で、署名に代えることができます。

つまり契約する場面では、署名だけでも効果があります。しかし日本では、署名だけの契約書は不十分とみられることもあり、不正利用を防ぐ面で、捺印をすることが求められることもあります。

(捺印、押印についてはこちら

ちなみに「サイン」とは署名のことをいい、必ず本人が手書きをすることをいいます。

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