鏡餅の意味とは?
鏡餅はなぜお正月に飾るのでしょうか?
お餅は昔から、ハレの日に神様へ捧げる神聖な食べ物と言われています。新年を迎える年神様へのお供え物であり、拠り所なのです。
鏡餅の飾り方とは
○お餅の上に飾っているのが、みかんではなく
「橙(だいだい)」
橙は、一本の木に何代もの実がなり、果実が熟しても落ちにくいことから、長寿子孫繁栄を表しています。
○お餅にひらひらと付く紙は
「御幣(ごべい)」
赤は魔よけ。繁栄を願います。
○お餅の下に敷く四角の紙は
「四方紅(しほうべに)」
災いを払い繁栄を願います。
○お餅の下に敷く緑の葉は
「裏白(うらじろ)」
シダの一種で、表は緑、裏が白の葉です。
葉のもようが対になっているため夫婦仲睦まじく白髪になるまで長寿を願います。
そのほかに、串柿(干し柿)や昆布、するめなど飾るところもあります。
鏡餅を飾るのはいつからいつまで?
29日は苦餅(苦持ち)、31日は一夜飾りとなるため避けます。
28日や30日に飾るのが一般的です。
そして1月11日の鏡開きに下げ、おしるこや雑煮など料理していただきます。
ちなみに昔は鏡餅は刃物では切らず、手や木鎚で食べやすい大きさに分けました。
これは刃物で切ることが切腹を連想させるからで、「切る」「割る」という言葉も避けられ「鏡開き」の「鏡」は「円満」、「開く」は「末広がり」を意味します。