一十百千万、と大きな数へと続いていきます。では一より小さい数(-0.○○)は何というのでしょうか?(大きい数については⇒こちら)
江戸時代の数学者、吉田光由が、中国の数学書「算法統宗」を参考にし執筆した「塵劫記(じんこうき)」。
この中で命数法(数の単位の分類)の説明がありますが、
何度も改訂され、漢字、桁数が異なりますが、一般的な命数と意味、由来をご紹介いたします。
分(ぶ) 10の-1乗
厘(りん) 10の-2乗
毛(もう) 10の-3乗 意味:け。
糸(し) 10の-4乗 意味:いと。
忽(こつ) 10の-5乗 意味:たちまち、ゆるがせにすること
微(び) 10の-6乗 意味:わずかな。
繊(せん) 10の-7乗 意味:繊維。
沙(しゃ) 10の-8乗 意味:水辺の砂。
塵(じん) 10の-9乗 意味:ちり。
埃(あい) 10の-10乗 意味:ほこり。
渺(びょう) 10の-11乗 意味:かすんでいること。
漠(ばく) 10の-12乗 意味:ぼんやりしていること。
模糊(もこ) 10の-13乗 意味:あいまいなこと。「模湖」 とも書く。
逡巡(しゅんじゅん)10の-14乗 意味:決断がつかないこと。しりごみすること。
須臾(しゅゆ) 10の-15乗 意味:しばらくの間。
瞬息(しゅんそく)10の-16乗 意味:まばたきをし、息をする間。きわめて短い時間。
弾指(だんし) 10の-17乗 意味:指の爪の先を親指の腹にあてて、音を立てること。
刹那(せつな) 10の-18乗 意味:ごく短い時間。
六徳(りっとく)10の-19乗 意味:仏教語としては「ろくとく」と言い、知・仁・聖・義・忠・和。または、礼・仁・信・義・勇・知のこと。
虚空(きょくう、こくう)10の-20乗 意味:一切が存在する空間。
清浄(せいじょう)10の-21乗 意味:煩悩や悪行が無く、心身が清らかであること。