日本でペットとして飼育されるウサギは多くいますが、野生のうさぎはどれくらいいるのでしょうか。今回は日本に生息するウサギについてご紹介します。
日本に生息する(野生)のうさぎ(固有種)は、4種います。
ニホンノウサギ(日本野兎):
本州・四国・九州に生息
学名、Lepus brachyurus
旧和名、ノウサギ
被毛、褐色、腹部は白、生息地域によって全身白になるものもいます。
体長、50㎝前後
耳の長さ、7㎝前後

エゾユキウサギ:
北海道にのみ生息
学名、Lepus timidus ainu
英語、Mountain hare
以前はエゾノウサギ(蝦夷野兎)と呼ばれていました。
被毛、夏は茶色、褐色、冬は耳の先端は黒く他は白になります。
体長、55㎝前後
耳の長さ、7~8㎝前後

エゾナキウサギ(蝦夷鳴兎):
北海道にのみ生息
学名、Ochotona hyperborea yesoensis
英語、Northern pika・Japanese pika
体長、10~20㎝前後
耳の長さ、2㎝前後

アマミノクロウサギ(奄美野黒兎):
奄美大島にのみ生息
学名、Pentalagus furnessi
英語、Amami rabbit
被毛、黒、暗褐色、腹部は灰褐色
体長、45㎝前後
耳の長さ、4㎝前後

また、日本の神話「因幡の白兎」のうさぎは、ニホンウサギのこと。
海外で有名な児童書「ピーターラビット(Peter Rabbit)」(ビアトリクス・ポター著)に登場するウサギは、「ネザーランドドワーフ(Netherland dwarf rabbit)」がモデルといわれています。
ネザーランドドワーフは人懐っこく日本でも人気のうさぎです。

ちなみに、ヨーロッパ(フィンランド語)のことわざに「ウサギになって旅をする」があります。
意味は「切符代を払わずに旅をする」です。
ぴょんぴょん跳ねて改札を飛び越えてしまうイメージでしょうか。面白いですね。