うさぎがつく慣用句や、ウサギにまつわることわざと、由来や使い方をご紹介します。
「兎の登り坂」
意味
:滞りなく物事が早く進むたとえ
語源・由来
:ウサギの長い後ろ足を使って、早く坂を上がることから
使い方・例文
:「今度のプレゼンは兔の登り坂ともいえる勢いで成功した」
類語
:とんとん拍子、水を得た魚

意味
:ウサギのような速さで逃げる、とても速いたとえ
語源・由来
:野生のウサギは俊敏で、素早いため
使い方・例文
:「脱兎の勢いで逃げた」
「株を守りて兎を待つ」
意味
:昔の考え方など経験、習慣にこだわって、時代の変化に対応できないたとえ
語源・由来
:昔の中国のことわざで、農夫が畑を耕している時、ウサギが切り株にぶつかって死に、苦労せずにウサギを手に入れました。それ以来農夫は働かずウサギがまた切り株にぶつかるのを待ち、ずっと切り株を見守っていましたが、ウサギを手に入れることはできなかったということ。
使い方・例文
:「株を守りて兎を待つようなことでは、成功しない」
「うさぎの耳(兎耳)」
意味
:人が知らない噂もよく聴こえるたとえ
語源・由来
:よく聞こえる長いウサギの耳
使い方・例文
:「彼女は何でも知っている兎耳だ」
類語
:地獄耳

「兎の糞」
意味
:長続きしないたとえ
語源・由来
:コロコロとしたウサギの糞
使い方・例文
:「この会社の社員教育方法は兎の糞のようだ」
類語
:根気がない、三日坊主
「兎の逆立ち」
意味
:耳が痛い、弱点をつかれるたとえ
語源・由来
:ウサギが逆立ちをすると、長い耳が当たり痛いだろうという洒落
使い方・例文
:「兎の逆立ちのようなことを言ってくれるな」
類語
:耳が痛い、耳が痛やの玉霰
「兎に祭文」
意味
:反応がなく意味がないことのたとえ
語源・由来
:祭文は、神仏に告げることば祝詞(のりと)のことで、ウサギに祭文を聞かせても無駄ということから。
使い方・例文
:「彼に話しても兎に祭文です」
類語
:馬の耳に念仏、馬耳東風
