年齢を表記するとき使う漢字「歳」と「才」
どちらも「さい」といいますが、実は意味が全く違います。
「歳(さい、せい、とし)」とは、年月、季節をあらわします。
成り立ちは、刃物と時を意味するもので、
稲穂を刈るまでの時の流れを意味し、「一年」の由来でもあります。
「才(さい 、ざい、ざえ)」とは、生まれ持っての能力や素質をあらわします。
「長い歳月」を「才」に置き換えられないように
「才」は年齢を意味しないのです。
しかし、「歳」を「才」で代用することがあります。
それはなぜか?
小学校で学習する漢字は、一般に教育漢字と呼ばれますが、
「歳」は、この教育漢字に入っていません。
しかし常用漢字なので、中学校では学習しますし、
年齢を示す「歳」は日常生活でよく使用するので、
習うまでは「才」を代わりに用いているというわけです。
では「齢」と「令」の違いは?
「齢」も「歳」と同様に、教育漢字には含まれませんが、
常用漢字であるため、中学までに習います。
それまで「令」を代わりに用いた仮の書き方といえます。
ちなみに、「〇歳」を「〇才」、「年齢」を「年令」と書くのは間違いになるのか?
間違いではないですが、あくまで略式だということ理解して
状況に合わせて使用する方がいいみたいですね。